「体重を落としたいから、ダイエットで食事制限をしています!」という人がいるが、そんな方法ではカッコよく痩せることなど出来ない。
痩せるために「いかに食べればいいか」を説明しよう。
この記事の目次
食事制限だけでは痩せない
まず、ダイエットとは、食事制限ではなく食事療法のことだ。つまり、食事を工夫することであって、食べなかったり、極端に量を減らしたりということではない。
そして、残念ながら、食事を減らしても筋肉を使わないと体脂肪は落とせない。
体脂肪はエネルギーの予備タンクなので、通常なるべく使わないように出来ている。予備タンクにしまい込んだ体脂肪を使うには、ウエイトトレーニングで筋肉にストレスを与え、「いまは危機的状況なので、予備タンクに蓄えている場合ではない」と脳に信号を送る必要がある。その信号を受け取ると、脳は蓄えていた体脂肪を使おうとするのだ。
食事制限だけのダイエットでは、先に筋肉が落ちるので、脂肪のぶよぶよ感が増してしまう。そうなると、「食べない → でも脂肪は減らない → 筋肉が減って体重は落ちる → でも体はぶよぶよのまま」という悪循環になって、拒食症になるまで止められなくなる。
では、どのように何を食べればいいのか。
食事の回数を増やす
まず、「食事の回数を減らすと肥る」ということを理解しよう。
予備タンクの体脂肪を減らすには、食事の回数を増やすことが効果的だ。なぜかというと、食間を長くすると、体は「次にいつ食べ物が入ってくるか分からない」という恐怖から、入ってきたときに予備タンクにため込もうとする。それでどんどん体脂肪が増えることになる。
そして、食間が長いとタンパク質が足りなくなる。タンパク質は6時間しか貯めておけないので、きちんと補給しないと、肌がボロボロになったり、筋肉がどんどん萎んでしまう。
食事の回数を増やすのは、体に安定的にエネルギーを供給するためだ。
炭水化物と糖質は敵
そして、ダイエットの大敵である炭水化物と糖質を減らす。
三大栄養素のうち、タンパク質は体をつくる材料なので減らすことはできない。また、脂質はそのまま体脂肪になると思われがちだが、脂質は多く食べることができないので、さほど影響がない。
だが、炭水化物と糖質は違う。ご飯、パスタ、ラーメン、ジュース・・・、いくらでも食べられる上に、インスリンが出て体に吸収させようとするので、とにかく肥りやすくなってしまう。
なるべく炭水化物と糖質を減らして、就寝の3時間前までに食事を済ませておくのが、ベストな食べ方だ。
ブドウ糖 VSケトン体
炭水化物を減らすと脳にエネルギーが回らないのでは、と心配する人がいるが、そんなことはない。
以前は、炭水化物を減らすと脂肪とタンパク質の分解のために肝臓がケトン体を出すので体を壊すと言われていたが、いまでは完全に否定されている。
ケトン体はブドウ糖の代わりに脳のエネルギー源になること、ボケ防止や若返りに効果があることが分かっている。ケトン体の増加による悪影響を心配する人もいるが、肝臓が正常な状態ならケトン体は悪さをしない。
ブドウ糖に代わるエネルギー源がタンパク質から作られるのだから、「ブドウ糖の補給」を言い訳にした炭水化物の取り過ぎは慎もう。
<まとめ>
「ダイエット=食事制限」と捉えていると、いつまで経っても痩せられない。体脂肪を減らすためには、筋肉を刺激して、「危機的状況なので、予備タンクの体脂肪を使え!」という指令を出すしかない。炭水化物を減らしてトレーニングすれば、痩せるダイエットは簡単だ。
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