僕は毎日のようにジムで1時間くらいトレーニングしているんですけど、なかなか思ったような体にならなくて困っているんです。
もしかして、1時間じゃ足りないんですか? それとも、やり過ぎなんですか?
どれくらいトレーニングをすれば、僕の体はカッコよくなるんですか?
この記事の目次
トレーニング=スイッチ
トレーニングっていうのはですね、脳に「筋肉が大きくなる必要がありますよ」っていうスイッチを入れるだけの仕事なんです。
結局、脳からそういう信号が出れば、体は変わるんです。脳が体を支配してますから。
ですからウエイトトレーニングをやって、長く鍛錬して、それが筋肉側のほうでどうこうなるというよりも、筋肉を刺激することによって脳にスイッチを入れるんですよね。
「これだけ筋肉が必要な状態にあなたは今いますよ」ということを教えて、「こういう体にならないと生きていけないかもしれません」という環境を作ってあげるんですよ。
その環境を作ることによって、「今のままじゃいけない」という信号が脳に送られるんですよね。
その信号を送るだけなので、スイッチを入れればいいだけなんです。
なぜ時間が要らないかと言うと、スイッチの最高に効果的な入れ方というのは、生理学上「7秒間、最大筋力を使うこと」なんですよね。
限界値を超えるような、限界の力を7秒間出すのが筋肉を太くするための最高の条件なんです。 ただし、7秒間というのは7秒で作れるものじゃないんですよね。 7秒で最大筋力は出せません。
ジムで過ごす時間は5分?
ですからトレーニングを5分ぐらいやって、アイドリングをポンポンとやって、最後にドカンとスイッチを入れる感じなんですけど。
その5分間のトレーニングで最大7秒間をいかに作るかっていうのがテクニックなんですよね。
その7秒間を作るのに長い時間かけるというのは間違いなんですよ。
始めてから終わるまで大体5分ぐらいかかるんじゃないかなっていうことで、僕はよく「5分」と言うんですよ。目的としては7秒間の最大筋力を出すこと、そのためのただ準備として5分。
ジムで60分とかっていうのは、はっきり言って知識がないために、悪気があるかないかは分からないですけど、ウソを教えているということですね。
明らかなウソですね、あれは。 ただ知識がないので、教えている本人は正しいと思って教えている可能性はありますけど。
もしくは、目的が「いい体」になることではなくて、ただ単に持久力をつけることであったりとか、農作業しやすい体になるとか、そういうのが目的だったら間違いではないです。
体をカッコよく短時間に変えるためのトレーニングだったら間違えていますね。
今回、僕たちが目的としているのは体をいかにカッコよく早く変えるかってことで、その目的からすれば、ウエイトトレーニングは短時間の方がいい。
最大筋力の出番は1チャンス
最大筋力というのは、1個の筋肉につき、大体48時間から78時間に1回しか最高の力が出せないんです。
だから、1回のトレーニングにつき1回のチャンスしかないんです。
例えば1セットでダメだったから、もう1セットやって…いうのはもう遅いんですよね。
だから、いかにその準備を的確にやって、1セットで最後の7秒間を作り出すかっていうチャンスは1回しかない。
1回しかない分かりやすい例を挙げますと、オリンピックとかの100Mの短距離走ってありますよね、 あれで金メダルを狙っているような人は予選で本気で走らないのを、よく見ませんか?最後は流してる。
あれを、「余裕こいてんじゃないの」みたいな、日本人の感覚では不謹慎みたいに思う人もいると思うんですよ。
「余裕で勝てるからいいんだ」みたいなことをやっているんじゃないかって知らない者は思うかもしれないんですけど、オリンピックで金メダルを狙っている人はそんな危なっかしいことを絶対しないんですよ。
試合に勝つためのことで手を抜かないんですよね。
でなきゃ、手を抜かない世界の誰か1人に負けるはずなんですよ。でも必ず手を抜く。
予選で勝っても意味がない
あれはどういうことかっていうと、予選っていうのは決勝の48時間から78時間以内にありますよね。
そうすると、100Mを最高に速く走れるタイムはその間に1回しか出せないんですよね。
そうすると、予選の初日に最大筋力を使っちゃって48時間以内の決勝があったら、もう最高タイムは出せないんですよ。
ですから、できる限り最大筋力を使わないように、でも負けないスピードであの人たちは予選を走るんですね。
だから、手を抜いているんじゃなくて、決勝の本番に最大筋力を出せる力を残しながら、かつ最善の方法をやっているわけなんです。
流して負けたっていうのもあり得る話なんですけど、その危険よりもやっぱり金メダルを取れなかったら意味がないんで、金メダルを狙う。金メダルを狙ってない人だったら、予選で本気を出すかもしれないんですけど。
たぶん、予選でのタイムが一番良くなるんですね。
7秒間を作り出せ!
そこでもはっきり表れているように、最大筋力は48時間で1回しか出せないので、そこをどううまく出すかがトレーニングのポイントになってくる。
長くやれば いいと思っている人は結構いると思うんですけど、長くやるどころか、その7秒間をいかに作り出すかっていうのがトレーニングの成功への道なんですよね。
5分でも長すぎるイメージを持つくらい。
逆に言えば、ちゃんとしたトレーニングをしているように見えても、理想的なフォームでやっているように見えても、7秒間を作り出せない人はまったく変わらないんですよね。
結局、スイッチっていうのは最大筋力を出すことによる危険信号ですから、今までに受けたことのないような危険を体で感じ取らないといけないんですよね。
毎回毎回そのときの限界を超えるような力を出さないと体を変わってくれないので、時間は短いですけどそれをどうやって出すかっていうのがポイントなんですよね。
1時間、90分なんていうのは、僕から言わせるとわけのわからないトレーニングですよね。
僕はそのことをずいぶん前にアメリカで教わって、そこにどうやって特化して7秒間を作り出すかを考えてプログラムを作っている。
僕が考えているプログラムというのは、とにかくそこを追求しているものなんですよね。
スイッチと栄養
スイッチが入ってしまえば、あとは環境を整えると筋肉が勝手に大きくなっていくので。
栄養を取って、休息を取ってという条件を与えてあげれば、その間に筋肉が回復して前よりもすごい筋肉になって戻ってくる。
スイッチを入れた後に栄養がないとはどういうことかというと、例えば、防波堤があってそれを越えるような津波があったとします。
越えたからには高い防波堤を建てたいわけですよね。
でも、国家予算が足りなかったら、「10年に1回だからやめておうかな」となるわけです。
国家予算があれば、即座に高いやつを作りますよね。
その国家予算に当たるのが、体を作る材料である栄養ってことなんですよね。
栄養をたくさん含んで、筋肉を作るのに必要な栄養をたくさん取っていれば、スイッチが入ったとき即座に体は変わります。
ただ、栄養が不足していると「スイッチが入ってきているけど、どうしようかな」という現象が起こるわけです。
どこを最優先したらいいかっていうことが出てきちゃうんで。
ですから環境作りとしてのスイッチを入れた後は、材料としての栄養を取ること。そのためにサプリメントがあるんです。
トップは「ラクな道」を選ぶ
食事からその栄養を完全に取るのが難しい場合は、サプリメントで簡単に取れますよっていうことです。
結局、いかに簡単に体を変えるかっていうのを追求していくと、トレーニング方法とサプリメントの取り方っていうのが、より簡単にラクに体を手に入れることになりますよね。
原理としてはシンプルですよね。
僕はどちらかというと、地道な努力とか、意味を考えないでただ言われたとおりに努力しなさいっていうのが一番嫌いなんです。
いかに簡単に、いかにラクして体を変えるかっていうことを考えているんです。
僕はずっと競技としてボディビルをやっていて、アメリカでコンテストに出たりしてたんですけど、トップを目指すためには「いかに効率よく、無駄のないことをラクにできるか」っていうことができてないとトップには行けないです。
最短距離を全力疾走で走るから一番になれるんであって、遠回りしたら、近道している足の速い人には簡単に負けちゃいます。
とにかくトップを目指すということは、どれだけ効率がいいかということなんです。
それをそのまま普通のダイエットとか、ちょっと体を変えるってことに置き換えれば、簡単に体は変わりますね。
短時間で7秒間をいかに作り出すか、5分もあれば十分すぎるくらいですね。5分を皆さんは短いと思っていますけど、この話を聞くと「5分?長いんじゃない?」と思ってくると思う。
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