筋トレの効果が出ない理由はこれだ！北島達也に聞く「日本人に多い間違い」

やり過ぎダンベルバルクアップ筋トレ

筋トレ

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僕は身長が164cmで体重が53kg、体脂肪が11％前後、ワークアウト歴8年目の30歳です。とにかく胸を筋肥大させたいんです！

筋トレは部位を分けて週に5回か 6回ほどやっています。胸はそのうち週2回、ダンベルプレス、インクラインダンベルプレス、インクラインダンベルフライ、ダンベルフライを4セットずつやっています。

なかなか筋肉が付かないんですが、どうすればいいですか！？

この記事の目次

明らかにやりすぎ！

週5、6回やって、キャリアが8年くらいあるということですね。体重からいくと、いくらバランスが良くても発達してない。
明らかにオーバーワークといって、やり過ぎですよね。
あとは、扱っている重量が分からないですけど、どんどん重さにチャレンジしていかないと太くならないので、同じような重さでやっているんじゃないかなというのが考えられます。
逆に、重さを上げていっているけど、習慣的に反動を使って上げたりブリッジして楽に上げられる方法を覚えちゃって、筋肥大はしてないという可能性もありますね。

日本人に一番多いタイプなんですけど、何年も毎日のようにやっているのに効果が出なくても我慢できてしまう精神力というか…。
実は、そこがウェイトトレーニングに向いていないんですよ。

欧米人の場合は、発達しなかったら我慢できない人が多いんですよ。
ですから「なんで？なんで？」という質問攻めにあったりします。
やっているのに発達しないんだから何か原因があるだろうと、そっちに頭がいくんですよね。

ですから、発達しなくても頑張っていれば報われるとかっていう考えは一切捨てる。
どんなに頑張っても、方向を間違えば絶対に上手くはいかないですから。
たとえば、目的地があって、そこに向かって歩いて行くときに反対方向に行ったら、どんなに頑張ったって永遠に着かないじゃないですか。
どんなに頑張ろうと何年経とうと目的地に着かないんです。

努力は方向が間違っていれば意味がない！

ですから、ある程度やって結果が伴わなかったら、方向が間違っているんじゃないかなって疑うクセをつけないといけないですね。
ウェイトトレーニングをやって筋肉がつくというのは、擬似環境を作ってあげて、環境に合った体に体が変わっていくわけですから、変わるのが結構速いんですよ。
環境に対応できる速度が遅かったら絶滅してしまいますから。

強烈な刺激を与えれば与えるほど速く体は変わってくるんですよ。
当然、生き延びるために変化しないといけないと思うわけですから。生き延びるために変化が起きるくらいの強い刺激をまず入れられているかということと、思ったよりも早く体は変わるので、変わらなかったら間違っているということですね。
今の感じだと、週に2回、一部位をやるのは明らかにやり過ぎ。5回から6回全身を鍛えるというのもやり過ぎ。

量より質！重さにチャレンジ！

コンテストビルダーはコンテスト直前にいろんな角度からやるので、仕上げるためにそのくらいやる場合もありますけどね。
ボディビルダーでもバルクアップの時期といって筋肉を太くする時期で週3回から多くて4回。
まあ2回くらいの人もいたりしますので。その頻度をまず減らしてあげるということですね。

頻度を減らして、重さにまずチャレンジしていく。本当に、「これができなかったら死ぬ」というくらいの集中力で、短時間でいい。
ベンチプレスのみだって、筋肥大はいくらでもするんですよ。
刺激をちゃんと入れて、反動を使わないで重さにチャレンジして、反動とは逆に重力に逆らったスピード感ですることによって、どんどん体は変わっていくんです。

8年もやってそんなに変化がないということは明らかに方向が違います。
一度、自分のやっていることが正しいかどうかというのをしっかり考え直して、種目数をまず減らしたり頻度を減らして重さにチャレンジするということですね。
それでどんどん重いものをクリアしていく。速く筋肉を収縮させて、重いものにチャレンジしていく。
その方向が合っていればどんどん体は変わっていきますから。

3週間ぐらい3回か4回ぐらいやって、その部位が自分で発達がわかるようじゃなかったらちょっと間違っている可能性はあります。
1か月4回もやったら、自分ではちょっと違ってきたなってわかりますから。
あとは、3か月過ぎれば他人が見ても変わったのがわかるようになる。

ただ、どんどんでかくなれば、その体自体が不自然なわけですから、そこから先にいくのは難しくなっていっていく。
縮んだり大きくなったりの繰り返しになってくるけど、今の身長と体重からいったらまだまだ目に見えて伸びていく。
伸び悩みというのは明らかにやっていることが間違っていると思うので、今一度見つめ直して。重さにチャレンジすることと、量より質ですね。