筋量アップのトレーニングはやればやるほど効果がある、というのは間違った認識です。
「週4回はジムに通い、毎回90分歯を食いしばりトレーニング頑張ってます!
痩せましたし、筋肉も多少はつきました。
けれど自分が理想とする力強いボディには程遠いんです」
実はそれ、頑張りすぎが原因かもしれません。
きちんとした科学的理論に基づいて行えば、トレーニングは驚くほど短時間で済み、また回数も週1~2回で効果を発揮します。
努力しないで楽をしてカッコイイ筋肉が付くなんて、本当?
とあなたは思うかもしれませんが、この記事では、世界の超一流アスリートにも適用されている科学的理論に基づいて、その秘密を解説してゆきます。
この記事の目次
忍耐が嫌い(そう)なアメリカ人が筋肉ムキムキな理由
日本人はウエイトトレーニングを鍛錬と考え、頑張れば頑張るほど良い、努力すれば報われると思っています。
我慢強いので黙々とトレーニングも続けられます。
しかし、もし鍛錬しなければ筋肉が身につかないのであれば、なぜアメリカでウエイトトレーニングが流行るのでしょうか。
アメリカ人は地道にコツコツ忍耐強くトレーニングするのが好きかと聞かれると、そんなイメージはあまりないと思います。
実際、短時間で好きなようにやっている人がウエイトトレーニングでは結果を出しています。
力強い筋肉が欲しいと思うならば、速筋と呼ばれる太い筋肉を育てなければなりません。
しかし忍耐強く長時間トレーニングをすると、マラソン系の筋肉である遅筋が育ってしまいます。
遅筋は長く運動を行う為に必要な筋肉で、速筋に比べて細いです。
持久力はつくかもしれませんが、長時間トレーニングは細い遅筋ばかりが育ち、太く力強い筋肉を目指している人にとっては逆効果です。
しかも長時間の連続動作に耐える為に、燃費が良く溜め込みやすい体になります。
つまり、痩せにくく太りやすい体になります。
体は細くなったとしても、その後リバウンドを起こしやすくなります。
耐えながら長時間のトレーニングを行ってきたせいで、日本人は知らないうちに細い筋肉ばかりを育ててしまっている可能性があります。
トレーニングは数分間でも十分結果が出る理由
体は脳が支配しています。
筋肉も使ったから大きくなるのではなく、脳が「必要」と判断するから筋肉が大きくなります。
脳から「筋肉を大きくしてください」という指令が送られれば体はそれに従います。
トレーニングとは、今よりもっと筋肉が必要な状況にあるという疑似的環境を作る作業です。
「このままでは足りないので、筋肉を増やしてください」という脳のスイッチを入れるのです。
いかにこの脳からの指令を出せるかが、筋量アップには重要な鍵になってきます。
そしてこのスイッチには、生理学上最高に効果的な入れ方があります。
それは「7秒間最大筋力を使う」事です。
7秒間最大筋力を発揮できれば、それだけで脳にスイッチが入るのです。
しかし瞬時に最大筋力は出せません。
そのため5分くらいアイドリングをして、最大の7秒間の準備をします。
トレーニングを始めて、最後の7秒間を発揮するまでトータルでだいたい5分程度です。
この7秒間を作り出すことにしっかり集中できれば、筋量アップのトレーニングは短時間で済みます。
長時間続ける必要は無いのです。
毎日トレーニングをやっても意味がない理由
筋肉は、超回復という原理を使って大きくなってゆきます。
トレーニングをすると筋肉がダメージを受けます。
それを回復させるわけですが、回復する前よりもちょっと良くなって回復します。
ダメージを受ける前の状態を超えて回復するので超回復です。
この超回復にかかる時間は48~72時間と言われてます。
超回復が起きないと筋肉は大きくならないのですが、待たずにトレーニングを始めると超回復が起きず筋量アップにつながりません。
つまり、一個の筋肉を鍛えたら最低でも2日間は空けなければ筋肉は肥大しません。
初心者であれば週1~2回程度、ある程度上級者になってもだいたい週3回トレーニングを行えば十分です。
一流のアスリートがオリンピックの予選を流して走る理由
最大筋力は48時間か72時間に1回しか出せません。
一度出してしまうと消耗した筋肉の回復に入ってしまいます。
オリンピックの100m選手で、メダル候補の選手は予選で本気を出しませんが、あれは余裕ぶったりしている訳ではありません。
体力温存というよりもこの最大筋力の仕組みを理解し、決勝で最高のパフォーマンスを発揮する為の意図的な戦略なのです。
最大筋力、つまり最高のタイムは48時間~72時間に1回しか出せませんので、メダルを狙っている人は決勝にそれを取っておくのです。
決勝はだいたい予選の48時間以内にあります。
初日に最大筋力を出してしまっては筋肉が消耗してしまい、一番結果を出すべき決勝の本番に最高タイムを出せません。
メダルを狙っている人は予選は通過できれば良いので流します。
いかに決勝に最大筋力を出せるかに集中しているのです。
トレーニングも長くやればいいのではなく、この最大筋力をいかに引き出すかが重要となってきます。
そしてその後48時間~72時間という回復期間をしっかり取る必要があるのです。
まとめ
スピーディにカッコよく筋肉を付けたいのであれば、脳に「筋肉大きくしないとヤバイです!」という指令をいかに出してもらうかが重要です。
短時間集中すればOKです。
その後48時間~72時間の超回復をしっかりと待ってから再びトレーニングを行います。
そうすれば確実に筋肉は大きくなってゆきます。
長時間、毎日するトレーニングは精神的にも辛くなってきますが、短時間集中すれば筋肉アップが可能、しかも週1~2回で良いのであればスケジュールも辛くありませんし、それで結果が出るなら楽しくもなってきます。
仕事や趣味に忙しい人であれば、トレーニングはささっと済ませたいですよね。
筋トレは効率良くスマートに行い、時間を有効活用しながらカッコイイ体を手に入れてゆきましょう。
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