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『ハリウッド式ワークアウト 腹が凹む! 神の7秒間メソッド』(北島達也著、ワニブックス)
『ハリウッド式ワークアウト 腹が凹む! 神の7秒間メソッド』
この書籍は公式youtubeチャンネルで再生回数が一年足らずで700万回を超えようとしているフィットネストレーナーの北島達也氏の初著書である。
書籍に関しての北島達也氏のインタビュー動画
北島達也公式youtubeチャンネル【THE WORK OUT】より
これからワークアウトを自宅で気軽に始めるなら失敗しないための予備知識として入門書にはぴったり!
北島氏は元ボディビルダーでNPCミスターカリフォルニア大会にて日本人初のチャンピオンになった実力者。(NPCミスターカリフォルニア ライトクラス優勝 1997年)
後にフィットネストレーナーとしてアメリカ、日本を行き来しながら一万人以上の肉体改造を手がけたトレーナーとしても一流である。(現在、原宿にあるパーソナルジム VODEZA には著名人、アスリート、TVタレントが顧客である。)
そんな彼の初著書としての【テーマ】はワールドスタンダードなワークアウトのメソッドを彼のトレーナーとしての経験を基に日本人にとって適切な形で実践するための”入門書”である。
もしあなたが本格的にワークアウトをはじめたい!どうせやるなら失敗したくない!と思っているのでしたらこの書籍は初心者のためのこの上ない【ガイドブック】になりますし、経験者にとっては【おさらい】【結果が出ない時のチェック】となるでしょう。
この書籍はワークアウトを始めるための基礎知識が余すことなく詰まっている。
経験者であれば結果が出ずに悩む前にこの書籍で基本を省みて、答えを見つけ出すことも可能でしょう。
ワールドスタンダードなワークアウトは長年世界中の人間が実践しているフィットネスである。
(フィットネスとはアーノルドシュワルツネッガー氏がワークアウトを広めるために作った造語)
北島氏がワークアウトの本場であるハリウッドで学んだワークアウトはカルチャーショックの連続だったと言う。
一流のアスリート、ハリウッド俳優、セレブ、エグゼクティブ、、、結果が全ての効率的で合理的な事しかやらない彼らが率先して、ボディビルダーをトレーナとして高額で雇い、ワークアウトを行っている。
もちろん彼らがボディビルダーのような体になりたいわけではなく、自分のなりたい体型、セクシーな体型、そしてアスリートであれば脂肪を伴わずに筋力をアップして、競技のパフォーマンスを上げるなど、、、、体脂肪を落とすこと、筋肉で体型をデザインすることの専門家、いわば【体の建築家】であるボディビルダーのワークアウトの知識を利用しているのである。
まず彼がアメリカのカリフォルニアに渡米した時に受けたワールドスタンダードなワークアウトの世界で感じたカルチャーショックはガラパゴスな日本でのいわゆる筋トレ、トレーニング、フィットネスの常識を覆す科学的根拠や事実があまりにも多く、衝撃的だったと語っています。
そのカルチャーショックをこの書籍でもしかしたらあなたも経験するかもしれません。
食事や人種などの違いではなく、【やり方そのもの】が違うため、日本人と欧米人の体には違いがあるのだ。
【こじつけ】や【勘違い】でせっかくダイエットしたり、ワークアウト(トレーニング)しても体が変わらない体験をしたことがある全ての人に是非、この書籍をご覧頂きたいと切に思うばかりである。
そんな【悲劇】を繰り返さないために北島氏は一人でも多くの人に正しいワークアウトの基本を知って欲しいという願いもこの書籍にはこめられている。
なぜなら『もっと早く北島さんの知識を知りたかった!』という声が絶えないからだ。
かくゆう私も高校生時代に戻ってしっかりとワークアウトをやり直したいと何度も後悔している人間の一人である。
いかに間違った知識、その知識で頭が固くなった指導者、そしてこういった知識を教えられる人間がいない日本の現状を物語っています。
関連した話として書籍の内容を少し紹介したいと思います。
ショッキングな言葉から始まる冒頭。でもそれが事実。
“まず、はじめに言っておきます。
腹筋運動では腹は凹みません
腹筋運動では腹は凹まない より”
一生懸命に毎日何百回腹筋運動をしてもお腹は凹まないし、割れたりもしない。
「夏までに腹筋を割りたいんですがどんなメニューがいいですか?」
「腹筋運動をしてもちっとも腹筋が割れないし、お腹の脂肪が取れないんですが、、、」
彼に日々メールマガジンから送られてくる質問に良くある内容であるそうです。
北島氏いわく、『腹筋を割りたい、お腹を凹ませたいなら腹筋だけではだめ、ダイエットをしなきゃいけない。』
『日本人の多くは腹筋運動自体が間違っていることも多い』と語る。
彼の話の良いところは一方的に話をするだけではなく、分かりやすく論理的にワークアウトについて教えてくれることだ。
この一例を読んですでにショックを受けた人もいるかもしれません。
しかしそれが世界標準では当たり前の知識であり、いかに日本のフィットネス事情が商業主義に偏りすぎたり、結果を出すことではなくまるでファッションのように目新しいものばかりに飛びついて、滅茶苦茶な方法が常識になっているのかがわかると思う。
今までTVや雑誌で話題になったダイエットやトレーニング法で周りで成功した人を知っているだろうか?
効果がある素晴らしい方法であれば、数年足らずで話題にもならなかったり、みんなから忘れれたりはしないだろう。
日本人は熱しやすく、冷めやすいという側面もあるが良い方法は必ず残るはずだ。
でもそうではないことがそれらの方法の効果がこじつけであったり、無理無体な根拠のない方法であったりするという証明だろう。
【腹筋運動では腹は凹まない】
この言葉は奇をてらった言葉ではなく、真実を語っている。
でも違和感を覚えた人も少なからずいるかと思う。
この言葉に違和感を感じることこそが日本のフィットネスにおいて本当は非常識であることがあたかも常識のようになっているというおかしな現実を物語っている。
そしてそういったメディアや教育に触れてきた多くの日本人も頭の中にインプットされているのでしょう。
実際、北島氏への質問の中には『~こう人に言われたのですが』『昔から日本ではこう言われているが~』と不安や議論を持ちかけてくる人もいるようです。
北島氏は時間の許す限り、諭したり、論破するのではなく、分かりやすく事実を説明しているそうです。
間違っている方法ではないが、非常に遠回りな方法であったり、それほど難しく考えなくても正しくワークアウトすれば効果を上げられる方法が実に多いという。
時には荒唐無稽な方法もあるようですが結局結果をだせなかったから彼らは質問をしてきているのである。
日本での常識が世界では非常識、良くも悪くも正しいことを情報発信してもそれが【怪しく】感じてしまうのはなんとも奇妙な事だと思う。
北島氏の話していることは異端ではなく正統な話をしている。
彼を異端だと感じてしまう頭の中の真実ではない常識化してしまっている知識を全てこの書籍との出会いは考え直す機会になるかと思う。
さらに
■長時間やってはいけない
■1週間に15分、7秒間本気を出すだけ
■自重トレーニングの落とし穴
■体を変えるのに必要な栄養素
■本当のワークアウトは『楽』で『近道』で『効率的』
などなど
地味で苦痛、地道といったイメージのいわゆる筋トレではなく、文字通りワークしたものをアウトする(結果を出す、良くなる)ワークアウトがこれからの日本のフィットネスのスタンダードになってくれることを北島氏の活動に望みを懸けたいところである。
北島氏自身も日本時代には毎日数時間も地獄のようなトレーニングを続け、体が変わらずにボディビルをあきらめようとした時期にアメリカで本場のワークアウトに出会い、人生が変わった日本人の一人である。
ワークアウトの実践だけではなく、食事やダイエットまで余すことなく語ったこの書籍はワークアウトの入門書としては紛れもない【良書】である。
そして彼の好意として、書籍の購入者限定して映像の特典も用意されている。
(PCやスマートフォン、タブレットなどインターネット回線での配信)
彼の発信の情報源であるワークアウトは彼の独自の理論ではない。
彼はワールドスタンダードなワークアウトの知識を日本語で彼なりにわかりやすく解説しているだけである。
この書籍にも登場する【体重バランス】の話は正直言って脱帽せざるを得ない。
欧米人にとっては当たり前の事であっても日本人の大多数は知らない部分だからである。
体重バランスは欧米のワークアウト事情にとってはそれほど重要な要素ではない、当たり前すぎる、最初から出来ていることであるからだ。
しかし、北島氏が何度アメリカと日本を行き来し、トレーナーとして日本人を教え、欧米人との筋肉のつき方の違いにこの体重バランスが要因である発見をしたことは彼がいかに研究熱心であり、理論を忠実に再現するかという創意工夫があるプロフェッショナルであることを垣間見ることができる。
あえて言うのであれば彼が語るワークアウトは世界標準ではあるが基本を忠実にしながらも日本人に特化したポイントを抑えている部分では日本人向けに深化された内容だとも言えるかもしれない。
オリジナルでなければマスコミに取り上げられない、オリジナルでなくては効果がないように感じてしまう。
こういった思い込みをなくすこともとても大切だと思う。
良いものは良い、そしてワークアウトは誰のものでもなく、人類の文化そのものだと言っても良いだろう。
はるか古来、ギリシャでは子牛を担いで体を鍛えたという。つまりは子牛の成長に合わせてウエイトも重くなる、ウエイトトレーニングの原点とも言える方法であろう。
そんな時代から多くの人に実践され、研鑽されてきた方法がワークアウトである。
もちろん人間の体に関して科学では証明できていない部分がたくさんあるが近年、その証明が少しづつ解明されていく中でワークアウトの知識が科学で証明されていない部分であっても実は正解であったということが多い。
なぜなら自らの体で証明し、結果が出なければ採用を止める、結果がでれば残していく継承していく、といった方法で限りなく正解に近い方法を地道に積み上げた知識の結晶がワークアウトの知識であるのだから、必ずしもそのやり方が科学的に正解ではなくても現在分かっている段階ではとても正解に近い方法であるということだ。
机上の計算やはじき出された数値も重要であるが様々な条件を入れて実際に人体で自ら多くの人が検証した方法も実はとても情報量が多いのである。
現在のワークアウトは科学とそういった長年の積み重ねの融合、邂逅を取り入れてさらに進化し続けているのである。
高名のために良いデータを出す科学者のような事はしない。結果を出せることをフェアに取り入れていくのがボディビルダーである。
なぜならワークアウトをして結果がでなければいくらデータが出ているとしても何かが間違っているからである。
瞬く間に重版が決定。
私自身、北島氏の書籍がどのような経過をたどるのかとても興味があったので
北島氏の書籍予約開始当時からのアマゾンランキングを追ってみた。
予約開始と同時にランキング上位に食い込んでいる。
予約の段階でものすごい勢いである。
発売後少し順位は落ち着くがその反響によりネットのニュースサイトなどで紹介され、再び勢いを取り戻す。
現在、TVやラジオ、各紙面で取材が殺到しているそうであり、この勢いはまだまだ止まりそうにない。
出版不況と呼ばれるこの時代に無名の著者がいきなりランキングに登場するのは極めて異例のことである。
彼は書籍を売るためにいわゆるキャンペーンを行っていない。ただメルマガに出版の告知をしただけだと言う。
もちろん出版社の営業努力もあるでしょうが彼はこの業界では全くの無名である。
そして本格的な書籍のプロモーションはまだこれからという所での重版の決定。これもまた異例のことであるという。
だからこそ彼のファンの信頼はとても厚いものがあるのだと思うし、想像以上に彼の【THE WORK OUT】という情報発信のブランド、そして浸透力の勢いを感じせる。私も今から次の出版が待ち遠しい。
神の7秒間とは仰々しいネーミングだが実は。。。
“「神」などという言葉を使うと、少し大げさに聞こえ、科学的な実証とかけ離れると思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
7秒間というのは、筋肉が最大筋力を出せる限界の時間なのです。
(中略)ウエイトで筋肉に負荷をかけて、筋肉が働く限界の7秒間を作り出す。
するとカラダは劇的な変化を起こし、筋肥大とともに体脂肪を減らしていくことができるのです。
「はじめに」より”
これはしっかりとした理論に基づいた話である。
人体の生理学的な話をしながらも、もし神という存在がいるとするならばこの仕組みはまさに体を変えることができる神の設計したいわゆる“与えてもらった奇跡”と言っても良いのかもしれない。
同じような話でかの有名なアーノルドシュワルツネッガー氏も現役のボディビルダー時代のワークアウトの際に「今日もあの街角に行くぞ」というフレーズを残している。
つまりは最大筋力を短い時間でで使い切る、その領域にたどり着くという意味なのだろう。
なるべく短い時間で筋肉をオールアウトさせる、追い込み切るということが体を変えるために肝要な行動なのです。
望んだ理想の体型を実現しつつ、体脂肪を減らしていく。それを実現するためのいわば参考書のようなもの
この書籍は北島氏のファンにとっては待望の一冊だったに違いない。
ただアマゾンのレビューを見ていると肩透かしを食らった人もいるかもいるようだ。
実に正直なレビューに逆に北島氏への期待や信頼感が星が少なくても感じられる。
一部のアンチレビューもあるがアンチが湧くほど彼に嫉妬や妬みを抱いたり、極端な反応をする人がいることに驚く。
アンチであるのにわざわざ本を購入したり、読まずに批判したりと、、、結局は北島氏のことが気になって仕方がないのだろう。
ファンもいればアンチもいる何か某球団のような体裁である。
確かに北島氏のワークアウトプログラム(ワークアウトオンデマンド)やyoutubeチャンネル、メールマガジンで日々彼の情報をチェックしている人には多少物足りない内容だったかも知れないが、この本は初心者だけではなく、経験者も読めば読むほど理解が深まるいわば北島氏の発信している情報の相互補完をしているような書籍だと私は率直な感想を持っています。
ワークアウトとは突き詰めればとてもシンプルなものです。
もし、すでに知っている知識だと思っても書籍をじっくり何度も読み返して欲しい。そこから新たな発見や気付きを得られるのがこの書籍だと私は思います。
本当にこの書籍のようないわば体づくりの【参考書】が世の中にもっと多く広まっていくようなワークアウト文化を日本に定着させたいものです。
これから本格的にワークアウトを始めたい人、ダイエットに挑戦したい人は是非、彼の書籍をチェックしていただきたい。
本当にお勧めの一冊、です。
今後も北島達也氏の活動に目が離せない。