手足が長いと、筋肉は付きにくいのでしょうか?
僕は、一般のアジア人と比べて手足が長い方です。
普段、筋トレ後に驚くほどパンフアップしていますが、すぐに戻ってしまいます。この辺りをしっかり理解してから、ワークアウトに臨みたいと思いますので、よろしくお願いします!
この記事の目次
悩んでいる人は結構いる
「手足が長い」という悩みは日本人には多くないと思いますけど、僕が行っていたアメリカだと、かなり多い悩みなんですよね。
一般的に、手足が長いと筋肉は付きづらいと言われていたんですけど、今は手足が長くて、身長が190cm以上みたいな人がアメリカにはザラにいますからね。
そして、190cm、2mという人でもすごく太い筋肉の人が今ではたくさんいるんです。
その人たちのやり方で共通していることは、その体に対しては軽めの重量で、すごくスピードが速くて、回数が多いワークアウトをしているということなんです。
例えば一般の人が10回を速くやろうとするワークアウトがあるとすれば、その倍くらいの速度で20回やるっていうのが、高身長で手足の長い人のやり方なんですよね。
相当速いですよ、引くにしても押すにしても。
そして、かなりのスピードなんですけど、扱っている重さは結構軽いんですよ。スピード重視ですね。
スピードで負荷を作るようなやり方をしていて、しかも回数は20回ぐらい。当然、無酸素運動に抑えるために45秒以内に収まっているので、ものすごいスピードになりますね。
見かけ倒しと言われても
30秒から40秒くらいで1セットが終わるようになっているので、軽いものをスピーディーやって重さをスピードで作り出す。
なぜそんなやり方がいいかと言うと、極端に手足が長い人はテコの原理で、トレーニングをするのに不利じゃないですか。
そして、意外と細く見えても筋量はかなりあるんですよ。
手足が長いと全体に体積があるので、力があるんですよ。だから重いものを使うと、関節に負担がかかるんですよね。
そのため、重いものが上げられない人が意外と多いんですよ。
それに対して、身長が低い人は逆に結構重さが上がるんですよね。
アメリカで見ていると、身長が160cmぐらいしかない人の方が、2mの人よりもはるかに重いものを扱っている場合が多いんです。
結局、関節に負担がかかりづらいということで、背の低い人のほうが重いものを持っても怪我が少なくて、力が出やすい。
そのため、背が低い人は低回数で高重量を使っていて、背がすごく高い人は低重量で高回数になる。
ワークアウトはボリュームで計算する
背が高い人は関節に負担がかかってしまうためにあまり重いものは扱えないけど、筋量はある。
じゃあ、どうやって刺激を入れたらいいかと言うと、「セットのボリューム」という考え方があるんです。
例えば1セット10kgを10回やったとしますね。すると、10×10でその1セットには100kgのボリュームがあることになります。
10kgを20回やったら200kgのボリュームになるんですね、10×20ですから。単純に重さと回数を掛ければ、ボリュームという考えになるわけです。
そこで背の高い人が、「100kgのボリュームを作らないと発達しない筋量もある」けれども、「10kgを10回上げる力がない」というジレンマに陥ったとします。
その場合、どうやって100kgのボリュームを作り出すかというと、5kgを20回やることによって100kgを作り出す。
正確に言うと、スピードをもっと上げれば、5kgを20回やらなくても100kgのボリュームにはなると思うんですよ。
5kgならもっとスピードを上げられるので、重力に逆らってスピードを出せば重さとして換算されますからね。
例えば5kgを18回やっても100kgのボリュームが出たりするわけです。
それぞれのベストボリューム
ただ気を付けてほしいのは、高回数・低重量だからゆっくり1分も掛けてやったらダメですよ。
あくまでも速く回して、無酸素運動のレベルに抑えてあげる。
40秒くらいで終わるように速く軽いものを使うことによって、手足が長い人のワークアウトは有効になりますね。
身長や手足の長さによって、筋肉の付着点が人によって違うので、一番発達する重さと回数を自分の感触で選んでもらうといいですね。
ボリュームで考えると、必ずしも10回やらなきゃいけないというわけじゃないんです。
「自分は手足が長くて重いものが扱えないから、筋肉が太くならない」というのではなくて、ボリュームで考えれば、「10kgを10回は出来なくても、5kgを20回やればいい」ということになりますよね。
そこを意識してやると、自分に合ったワークアウトを見つけやすくなりますね。
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