いつまで経ってもメタボを解消できないと嘆く人がいるが、どんな方法で取り組んでいるのだろうか?
正しいやり方をしていたら、何年も掛かるわけがない。人間の体の反応を考えてみよう。
環境適応能力
メタボ解消をジムで相談したら、「長い時間を掛けて徐々に体型を変えましょう」と言われてヤル気をなくする人も多いだろう。
急激に痩せると皮膚がたるむとか、体への負担が大きいとか、理由はいつくも思い浮かぶが本当にそうだろうか。
結論から言えば、体型は数か月で変わる。なぜなら、人間には高い環境適用能力が備わっているからだ。
もし変わらないのであれば、それはやり方が間違っているか、メタボ以外に疾患があって正しいやり方を実行できないかのどちらかだ。
日焼けは能力の証
恐竜が絶滅したのは体温が調整できないため気候変化に対応できなかったからだと言われている。
一方、人間は環境に対応できるようになっているから、南極でも赤道直下でも生きていける。
絶滅するどころか、どんな気候にも順応して地球人口はどんどん増えている。
もちろん、何千年単位でなくても、短いスパンで見ても、環境適応能力は十分に高い。
それが顕著に分かる例が日焼けだろう。
日焼けをすると皮膚表面が黒くなる。あれは紫外線からのダメージを抑えるために皮膚表面を黒くして、紫外線を防ごうとする作用が働くためだ。
太陽に当たったら翌日には黒くなっている。自然の反応でこれほど人間の体は簡単に変わるのだから、意識的に正しいトレーニングをずれば同じように効果が出る。
変化が分かるトレーニング
人間は環境を与えれば、それに対応しようとする。
初めてトレーニングをした人なら、翌日には何らかの変化を体に感じることだろう。
週1・2回のトレーニングを4週続けたら、明らかに自分で体の変化を感じることができる。
そして、3か月もすれば、他人から見てもトレーニングの効果が分かるようになる。
わずかな回数でそれだけの効果が上がるのは、人間の防衛本能が正しく反応しているからだ。
重いウエイトを使うと、体は「筋肉がないと危険だ」という信号を脳に送る。
それが防衛本能を刺激するので、体は「この環境はマズい」と思って即座に反応する。
考えてもみてほしい。外敵に対して即座に反応できなければどうなるか・・・、簡単に滅んでしまうだろう。
つまり、正しい環境作りが出来ていれば、トレーニングの成果を1回ごとに感じることが出来るし、実際それで体は変わっていくのだ。
結果が出ないなら間違い
もちろん、体脂肪が多すぎる場合は食事管理も必要だ。
食事管理と正しいトレーニングで筋肉が発達しやすい環境が整っていれば、体は思っているよりも早く変わる。
なぜなら、自分の弱い意志で無理やり体を変えるのではなく、環境適応能力と防衛本能を活用しているからだ。
健康な成人の場合で、本来簡単に起こるはずの変化が現れないのだとしたら、そのトレーニング方法は間違っている。
<まとめ>
メタボな体型になるまで長い時間が掛かったかもしれないが、解消にまで長い時間を使う必要はない。
ただでさえ不愉快な「メタボ」という状態を、間違ったトレーニングで長引かせる必要はないだろう。
環境適応能力と防衛本能を駆使して、さっさとメタボを解消しよう。
こんな記事も読まれています