朝食を取らないことが問題視されているが、本当に問題なのだろうか?
朝食に必要な栄養素を確認してみよう。
この記事の目次
【1】作られた習慣
朝・昼・晩の1日3食。
バランスがいいように感じるが、1日3食の習慣を定着させたのは、電気を発明したあのエジソンだ。
もちろん、栄養学的な見地から1日3食を勧めたわけではない。
自身が発明したトースターを売るためのプロモーションだったという。
電気や照明の発達で起きている時間が長くなり、お腹が空いてしまうという事情があったにせよ、電化製品を使わせるために食習慣ですら変えさせてしまうという荒技には脱帽するしかない。さすがはGE(ゼネラル・エレクトリック)の創業者だ。
つまり、1日3食は作られた習慣であって、必要不可欠のものではない。
【2】朝に必要な栄養素
実際、朝食は取らなくてもいい。
そもそも起床直後は胃が動いていないので、胃に負担が掛かるものを食べると腹痛を起こす人が結構いる。
そのような状態はもちろん体に良くない。
朝食というと、「1日のエネルギー源」とばかりに、パンやご飯など炭水化物(糖質)を取るイメージが強いが、体よりも脳にエネルギーを与える必要がある。
脳の動力源としてはブドウ糖が知られているが、最近はタンパク質から作られるケトン体も脳の動力源になると言われている。
そうなると、無理に朝から胃もたれするような食事を取る必要はなく、必要な栄養素が取れればいいことになる。
【3】朝にタンパク質が必要なワケ
ところで、タンパク質の性質を覚えているだろうか。
タンパク質を5・6時間取らないでいると、筋肉や皮膚や髪の毛を分解して、そこからタンパク質を作り直そうとするカタボリックという状態になる。
睡眠時間は人によって違うが、6時間程度と仮定すると、朝にタンパク質を取らないと、カタボリックが始まってしまうのだ。
睡眠で体を休息させてもタンパク質の補給がなければ、皮膚や髪は艶を失い、筋肉は小さくなってしまう。
これではせっかくの睡眠も意味がない。朝はパンやご飯といった炭水化物(糖質)よりも、タンパク質の摂取が優先となる。
【4】お勧めの朝食
「消化しやすく胃に優しい」「手軽にタンパク質が取れる」「ケトン体を作り出して脳を動かす」「炭水化物を取らないのでカロリーが抑えられる」・・・。
これらの条件を満たす朝食がプロテインパウダーだ。粉と水を混ぜるだけの朝食は、1分1秒でも長く寝ていたい朝には打ってつけだ。
「胃に優しくて、タンパク質が豊富で、カロリーを抑えた朝食を準備して、よく噛んで食べる」・・・。
こんな朝食も結構だが、手間も時間も掛けて、カロリー過多の朝食を毎日準備するのは現実的ではないし、健康面から考えても良いとは言えない。
プロテインパウダーのシェイクを飲んで、サプリメントでビタミン剤を補う。朝食にはこのくらいの軽さがちょうどいい。
<まとめ>
トースト、コーヒー、スクランブルエッグにグリーンサラダ・・・。胃が弱い人にはヘビーな内容だし、そうでない人にもカロリーオーバーの危険性がある。
朝に補うべき栄養素はカタボリックを避けるためのタンパク質なので、誰でも毎朝手軽に取れるプロテインパウダーを活用してみよう。
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