カロリーを抑えているのに全然痩せない、という悩みを持っている人が多いが、カロリーを抑えているだけでは痩せられない。
ダイエットに効く食事方法を説明しよう。
この記事の目次
カロリーではなく内容
カロリーを抑えるのはいいが、一体、何を食べているのだろうか。
痩せる=脂肪を落とす、と考えているなら、カロリーだけを気にしても仕方がない。なぜなら、同じカロリーでも、食事の内容とタイミングによって、体への作用がまったく違うからだ。
三大栄養素である糖質・脂質・タンパク質のうち、糖質と脂質をメインに取っていては、どんなにカロリーが低くても脂肪は落ちない。一方、タンパク質がメインなら、カロリーを増やしても痩せることがある。
そして、同じカロリーでも、食事の回数が少なければ肥る。
つまり、カロリーを抑えても、1日に1食か2食で糖質と脂質だけを取っているならどんどん肥っていく。こんな食べ方をして、痩せるわけがない。
例えば、ケーキ1個が400kcalだとして、朝に1個、夜寝る前に2個食べたら、合計で1200kcalになる。いままで1日に1800kcal取っていた女性が、ケーキだけ食べて1日に1200kcalに落としても痩せることはできない。
食べ合わせも重要
そして、食事は食べ合わせも重要だ。
栄養素の組み合わせとして、「タンパク質と脂質」「タンパク質と糖質」はいいが、「脂質と糖質」を一緒に取ると肥ってしまうので、注意が必要だ。
「脂質と糖質を一緒に取ると肥る」を経験則で知っている人は多いと思うが、なかなか止められない。ラーメン、パスタ、ケーキなど美味しいものが多いが、一番肥りやすいことも覚えておこう。
結局、どんな食事をすれば痩せるかというと、食事の回数を増やして、タンパク質をメインの食事にすること。加えて、炭水化物をほぼ取らないようにすれば、より簡単に痩せられる。
1日3回鶏のササミを食べて、付け合わせに温野菜、寝る前に卵の白身を食べる食事なら、1日3食ケーキの食事よりカロリーが高くても肥らないというわけだ。
まずは「知る」こと
炭水化物を食べないと、脳のエネルギー源であるブドウ糖が作られないと心配する人がいるが、タンパク質と脂質からケトン体というエネルギーを作り出すので、その点は問題がない。
また、以前は食品の成分表示はカロリーだけの場合が多かったが、最近は脂質や糖質の含有量も表示されているので、そこを見て選ぶとダイエットの参考になる。
そして、自分が何カロリーで肥るか痩せるかを知るために、2週間程度、食事の内容を書き留めておくことも重要だ。その記録によって、自分が普段どんなものを食べているかが分かるので、食事の改善を図ることが出来る。
ダイエットには諸説いろいろあるが、栄養素の働きや自分に必要なカロリーや食事内容を正しく知ることが痩せるための第一歩だ。
食事だけで脂肪は減らない
最後に、食事制限だけでは脂肪を落とせないことを、あらためて伝えておこう。脂肪を落とすには、筋肉を使った運動が必要だ。
脂肪は体の「予備タンク」として蓄えられているので、いつでも消費できるわけではない。筋肉を使うときに出る「体が危機的状況にある!」という信号が脳を刺激したときに、予備タンクに蓄えられている脂肪を使おうとする。
食事制限だけでは予備タンクの脂肪を使うことが出来ないので、危険視号を出す仕掛けつまりトレーニングと合わせてダイエットに取り組んでいこう。
<まとめ>
痩せるための食事で重要なのは、カロリーではなく、いつ何をどの組み合わせで食べるかだ。
美味しさだけに惑わされず、自分の体に必要な食事の内容とタイミングを知り、それを実践していくことで理想の体を作ってほしい。
そして、食事だけでは脂肪は減らないので、筋肉を使った運動を取り入れてダイエットを加速させよう。
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