巷で話題の糖質制限(グルテンフリー、ケトジェニック)ダイエット。
ファッションモデルのミランダ・カーがココナッツオイルを
流行させたと同時に瞬く間に日本国内でも実践者が増加しました。
糖質を抑えた食品の専門サイトやカロリーゼロ食品や
糖質制限用のパンなどコンビ二でも品揃えが増えつつあります。
しかし糖質制限ダイエットを始めたけれど
体脂肪が中々落ちずに失敗に終わった人の話も良く聞きます。
実はこの糖質制限ダイエットを失敗する人には
ある共通点があります。
あまりにも多くのダイエットを試したため、
さまざまなダイエットの知識が糖質制限の失敗の要因を
作り出しているのです。
その中でも大きな2つの勘違いをお伝えします。
この記事の目次
糖質制限ダイエットは低カロリーダイエットではない
多くの人がダイエットと聞くと頭に思い浮かぶのが
【過酷な食事制限】ですが
糖質制限ダイエットは糖質を抑えるだけで
カロリーを必要以上に抑える必要はありません。
つまり糖質制限ダイエットは空腹感を
我慢することなく実践できるダイエットです。
ごく簡単に説明しますとそもそも糖質制限ダイエットは摂取する糖質を
抑えることによってケトン体を発生させ、糖質の代わりに体脂肪を利用させるダイエットです。
逆に一般的な低カロリーダイエットを行ってしまうと
筋肉が分解され(カタボリック)体内に糖質が作られてしまいます。
これを糖新生と言いますがせっかく食事で糖質を抑えても
体内で糖が出来てしまえば無意味になってしまいますので
糖質制限ダイエット中は1日に必要とされるカロリーは
摂取しなければいけないのです。
また低カロリーダイエットの大きなデメリットとして
体が体脂肪を体に溜め込む仕組みとして
体が低カロリー状態だと摂取した食事を飢餓に備えるため
積極的に体脂肪に変えようとします。
1日の摂取カロリーを抑えてもなかなか体脂肪が減らないのは
このためなのです。
しかしご飯やパンなどの主食に多く含まれる糖質を抑えると
どうしてもカロリー不足になってしまいます。
そのカロリー不足を解消するためにはどうすべきか?を
2番目の勘違いと含めてご説明いたします。
糖質制限ダイエットは低脂質ダイエットではない
一般的なダイエットでは高カロリーである脂質を
抑えることが常識となっています。
コレステロールの問題などもあるため一見、
健康的かと思われますが糖質制限ダイエットの場合は
この脂質を積極的に摂取することが必要となります。
先程説明したカロリー不足を補うためにも
脂質の積極的摂取は糖質制限ダイエットを成功させるためにも
とても重要です。
しかし、「脂質を多くとってしまうと逆に太ってしまうのではないか?」
という疑問を持つ方も少なくはないかと思います。
また先程も触れたとおりコレステロールの心配もあるかと思います。
さらにわざわざ糖質を抑えてダイエットをしなくとも
摂取カロリーを減らし続ければやがては痩せることができるのではないか?
と考える人もいるかと思います。
これらの疑問をまとめてお答えすることによって
脂質を積極的に摂取することに抵抗がなくなるかと思います。
糖質+脂質の摂取が体脂肪になりやすい食事の組み合わせ
体に体脂肪がつきやすい食事の組み合わせが糖質と脂質の同時摂取です。
糖質制限ダイエットは糖質を制限した食事をするわけですから
脂質を多めに摂取したとしても体脂肪になりにくいのです。
コレステロールの抑制は血中コレステロールの濃度と無関係
2015年4月に厚生労働省が改訂版の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」を
発表しました。
コレステロールに関しての内容としてはこれまで成人は男750ミリグラム、
女600ミリグラムを上限としていた食事からのコレステロールの目標量を
撤廃したという内容です。
実は数十年前より食事で摂取するコレステロールを抑制しても
血中のコレステロールをコントロールすることができない(エビデンスがない)
という事実は研究者や科学者の中では常識ではありましたが
人間の健康に関わる事から検証に検証を重ねた結果としてようやく世界的に
この基準が撤廃されたのです。
日本動脈硬化学会でもその事実を認め、生活習慣を包括的に改善する形での
ガイドラインに変わっております。
逆にコレステロールを抑えすぎることによって
コレステロールはホルモン等の基となる栄養源でもあることから
正常なホルモン分泌等の阻害要因ともなるのです。
※ただし、撤廃されたとはいえ、血中のコレステロールの濃度が
高い人は個人差や血中のコレステロールのコントロールができない
疾患のため、医師等の指導が必要です。
糖質と脂質を比べると脂質は高カロリーではあるが摂取しすぎることはない
よほどの大食いではない限り、人間が食べられる量には限りがありますが
脂質の比べると糖質は清涼飲料水やスイーツなどに多く含まれていても
比較的大量に摂取することが容易です。
逆に脂質は糖質に比べても高カロリーですが過剰に摂取しても体内に吸収できない分は
体外に排出されるため摂りすぎることが実はありません。
また脂っこいものはそもそもそれほど多くは摂取は出来ないかと思います。
清涼飲料水は1L簡単に飲めても油を1L飲む事は想像しただけでも
胸焼けして出来ないと思うはずです。
つまりはオーバーカロリーになりすぎるほど摂取するのではなく、
糖質制限中にカロリーを調整するために脂質を積極的に摂取する量では
太らないという事です。
カロリーを抑え、脂質を抑えるダイエットでも体重や体脂肪は落ちますが
同時に筋肉も落とし、先程述べたとおり、体脂肪を溜め込みやすい体質になるため、
リバウンドをしやすい体になりやすいですが
糖質制限ダイエットは正しく行えばその心配がないダイエットだとも言えます。
まとめ
本日の記事をまとめますと
糖質制限中は摂取カロリーを抑えすぎない
最低限、基礎代謝分のカロリーは毎日確保しましょう。
(運動や肉体労働の場合はその分も加味しましょう。)
糖質制限を行う際に不足しがちなカロリーを脂質で補う
脂質はホルモンを生成するための原料になり、
糖質を制限していれば体脂肪になりにくく、そもそも過剰に摂取
することができないことから糖質制限中に不足しがちな
カロリー摂取はたんぱく質と脂質を積極的に摂取して
賄うようにしましょう。
糖質以外のたんぱく質、脂質は減らさない、
これが糖質制限ダイエットでは大切なルールなのです。
最後に人は最低でも日に体重1kgあたり2g以上のたんぱく質が必要です。
たんぱく質の不足はカロリー不足同様にカタボリックを引き起こします。
十分なたんぱく質摂取と足りないカロリーを脂質で補えば
より確実に糖質制限ダイエットを成功させるカギになります。
さらに糖質制限ダイエットは筋肉をつけながら
効率的に体脂肪が落とせる理想的なダイエットです。
そして規則正しい生活、(食事のタイミングや運動習慣)
もダイエット成功には重要な実践となりますので
この機会に運動はワークアウトでカッコイイ体を作りながら
なるべく規則正しい生活を送って
ダイエットを成功させましょう!