肉体改造に強いパッションを抱いてしまうと、やみくもにハードなトレーニングをする人がいる。
だが、残念ながら、それでは筋肉は付かない。超回復とトレーニングの頻度について解説しよう。
この記事の目次
【1】トレーニングだけでは筋肉は付かない
ウエイトトレーニングには超回復という原理がある。トレーニングをすると筋肉はダメージを受けるが、その後48時間から72時間掛けて筋肉を回復させると超回復が起こり、トレーニング前より筋肉は大きくなる。
ところが、それを知らずに毎日同じ部位をトレーニングしているケースが多い。超回復の原理からすると、そのトレーニングは筋肉にダメージを与えるだけで、大きくさせることはできない。
ただカロリーを消費したいだけならそれでもいいが、筋肉を付けることが目的なら、トレーニングの頻度を減らさなくてはならない。
【2】1個の筋肉につき48時間から72時間
超回復に48時間から72時間掛かるということは、最低でも1日は空けないと、トレーニング効果がなくなってしまう。
超回復どころか回復不能だ。
そのため、1個の筋肉をトレーニングするなら、週2回くらいが適当だ。
大きい筋肉なら中2日、小さい筋肉でも中1日は絶対に空ける。
何度も言うが、オーバートレーニングは筋肉が回復しないので、いくらやっても効果がない。
【3】初心者と上級者
初心者なら週2回のウエイトトレーニングで十分。
トレーニング自体に慣れていないし、毎日やっていたら精神的にも辛くなってくる。
どんなものでもそうだが、効果が見えるまでには時間が掛かる。
トレーニングをやればやるほど早く筋肉が付くならいいが、そうではないので、トレーニングを継続させることに意識を向けて欲しい。
週2回やって、筋肉の発達を見ながらトレーニング負荷を調整するといいだろう。
一方、上級者になると、筋肉の発達が楽しくなって、毎日トレーニングをしたくなる人もいると思う。
しかし、それはお勧めしない。短い時間で毎日だと、トレーニングをする部位を細分化することになるが、これはテクニック的に難しい。
上級者でも週3回でやれば十分だ。
【4】目的を明確に
トレーニングをするからには、何らかの目的があるはずだ。
野球がうまくなりたい、マラソンで完走したい、など目的に合わせたトレーニングをしなければ、ヒットも打てないし、完走もできない。
同じように、筋肉を大きくしたいのであれば、筋肉を大きくするためのトレーニングが必要だ。
超回復の原理を理解して、より簡単な方法でより早く筋肉を発達させて、自信が持てるカラダになってほしい。
<まとめ>
「トレーニングをするぞ!」と決意すると、てんこ盛りのメニューを組みたくなるが、それはNG。ウエイトトレーニングをした後には、筋肉のダメージを回復させるための時間が必要だ。はやる気持ちを抑えて、週2回から始めよう。
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