増量時にカロリー制限を止めるか続けるか、悩む人も多いだろう。
体重を増やしたいのだから食事を減らしている場合ではない、と思うのも無理はない。
だが、なにごともバランスが大事だ。カロリー制限を解除するにもやり方がある。
大きな要因となる食事の内容について解説しよう。
この記事の目次
悩める10代
実は、カロリー制限を気にする10代は多い。
食事は親が用意するので自分自身ではコントロールができないし、成長期なのでトレーニングとの兼ね合いも大事だし・・・。
食事の話をする前に、10代のトレーニングの注意点を挙げておこう。
まず、ハードすぎるトレーニングは骨の変形や成長阻害につながる危険性がある、肘や膝などの関節も圧力に弱いので注意しよう。
筋肉自体は鍛えれば縦横に伸びようとするので、やり方さえ間違えなければ問題はない。
ちなみに、アーノルド・シュワルツネッカーは14歳からウエイトトレーニングをしていたらしい・・・。
そして食事についてだが、日本で標準的と言われている「炭水化物60%・タンパク質30%・脂質10%」という食事バランスでは、明らかに炭水化物が多い。
食べ盛りだからといって、どんぶり飯を何杯も食べていてはダメだ。
食事のバランス
増量時のカロリー制限は多少なら緩めてもいいが、制限をまったく外してしまうとただのデブになるので気を付けよう。
増量したいのは体脂肪ではなく筋肉だ。
体脂肪が増え過ぎると関節の稼働域が狭まるので、動きにくい体になってしまう。
筋肉が大きくならないからといって、デブになってごまかす手もあるが、そんな増量をしても意味がない。
特に、炭水化物の取り過ぎは要注意だ。
そもそも、日本の標準的な食事バランス「炭水化物60%・タンパク質30%・脂質10%」は当てにならない。
これは、1970年代の日本は欧米諸国に比べて生活習慣病が少なかったことから、当時の日本の食事バランスが健康に良いと解釈され、常識のように扱われているだけの話だ。
40年前の数値がいまも有効だと言えるだろうか。 そして、タンパク質の量が少なすぎる。
日本では体重1kgに対して2gのタンパク質を取れと言うが、アメリカのアスリートの常識では4gが必要とされている。
なぜなら、アメリカでは普段の食事で2gを軽く超えているからだ。アスリートが一般人の2倍取るのは当然だろう。
増量の基準が違う
もちろん、アメリカ人も増量時には炭水化物の量を増やす。 だが、その量は日本人から見ると、「どこが増量だ?」と思うくらいの量だ。
なぜなら、アメリカでは普段の食事における炭水化物の量が少ないからだ。
炭水化物が主体の食べ物が多い日本で、炭水化物を多く取るのは簡単だ。
ご飯、パン、ラーメン、うどん、お好み焼き・・・、どれも簡単に手に入って、しかも美味しい。
だが、アメリカで炭水化物を増量しようとすると、パスタにケチャップをかけて食べる程度のことしかできないので、食べようとしてもなかなか食が進まない。
食文化も基準も違うのだから、アメリカ人が「増量時に炭水化物を多く取る」と言っても、鵜呑みにしてはいけない。
タンパク質に執着しよう
一方、日本人は炭水化物を当たり前に食べ過ぎている。
増量時は若干オーバーカロリーでも構わないが、炭水化物を60%も取ったら、ただ肥るだけだ。
増量時のカロリー制限は、炭水化物を減らして動物性タンパク質をどれだけ増やせるかに注力しよう。
とにかく、動物性タンパク質を量も回数も必死になって増やすことが大事だ。
炭水化物を減らして動物性タンパク質を増やす。これが増量時のカロリー制限のコツだ。
<まとめ>
体を大きくするにしても、筋肉が増えるのと、脂肪が増えるのとでは、見た目もパワーも違ってくる。
増量時といえども、炭水化物の取り過ぎは気を付けよう。 筋肉を大きくするには、動物性タンパク質を回数多く摂取することが欠かせない。
安くて手軽な炭水化物に目が行きがちだが、必死になって動物性タンパク質を取ろう。
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