『筋肉を大きくしたい!』
『競技で今より良いパフォーマンスを出したい!』
『中年太りや運動不足を解消したい!』
『体型を変えたい!』
と一大決心をしてワークアウトを始めたけれど、なかなか目的が達成できない、、、
そんな悩みをお持ちの方に今回はお伝えしたいことがあります。
例えば1ヶ月間、ワークアウトを行って何も効果が得られないと感じていたとしても、それは体質や年齢、そして性別、もしくはセンスが原因なのではありません。
諦める前に確認していただきたいことがあります。
・フォームは正しいはずだ!
・プロテインも飲んでいる!
・毎回クタクタになるまでやってるのに!
・毎日数時間もかけているのに!
などなど【やり方自体は間違っていないハズ】という前提で自分の不甲斐なさやワークアウトは自分には合わないと嘆く人もいるかも知れません。
しかし、どんなに高級な釣り道具を用意したり、テクニックが向上しても魚のいないところで釣りをすればもちろん魚は一匹も連れないように【何かが欠けている】だけでも目的は達成できません。
もし1ヶ月もの長い期間、一生懸命ワークアウトして、変化が起きなければ単純に【何かが間違っている】のではないかとご自身のワークアウト省みて考えてみてください。
例えば特別な条件がない限り、濡れた紙にライターで火をつけようとしても紙は燃えません。単純にまずは紙を乾かす必要や乾いた紙を使う必要があるかと思います。
また酸素がなくても火はつかないでしょう。
このように何か科学的な反応を起すためにはある程度条件を揃える必要があります。
いくら努力や根性があっても条件を揃えなければ化学反応は起せません。
人の体も分解していけば化学物質の塊です。
何か変化を起すためのプロセスや条件を揃えて科学反応をさせなければ勝手に筋肉が太くなったりすることはないのです。
この記事の目次
筋肉が成長するのは単なる科学反応です。
ワークアウトの主な目的は筋肉の肥大(筋肉の成長)です。
筋肉がワークアウトで肥大することによって筋力がアップし、速度が増したりするのです。
水は1気圧なら99.97度で気体になる【沸点】という温度が決まっていますがそれ以上水を熱しても気体になるだけで温度は上昇しません。
でも沸点を知らなければ熱すれば熱するほど液体の水の温度は上がり続けると考えてしまう人もいるでしょう。
でも現実としてそれ以上液体の水の温度はそれ以上上がることはないわけです。
『なぜ100度以上にならないんだ!』と『なぜ体が変わらない!』は同じなんです。
結果を得るための正しい知識を知らなければいくら間違った方法でを繰り返しても結果は得られないのです。
それと同様に筋肉の肥大に必要なのは【ウエイトが重ければ重い方が良い】【たくさん回数を行えば良い】ということではありません。
ロールプレイングゲームのように経験値を積んで単純に筋肉が大きくなるのではなく、筋肉が変わるための条件を与えてあげなければいけないのです。
ワークアウトを行って筋肉を大きくさせるにはあくまで現在の筋力にとって適切な重さと回数で【脳に今より大きな筋力が必要】と判断させることです。
脳が必要と判断させる【条件を揃えること】で始めて筋肉が肥大するという化学反応を起せるのです。
脳に【筋肉の成長が必要だ】と判断させるワークアウトの条件とは?
では脳に【今よりもっと強い筋肉が必要だ】と判断させるワークアウトの条件とはなんでしょうか?
それは自然界の動物を見ると分かりやすいでしょう。
彼らの世界は弱肉強食で【命のやり取り】に何度も遭遇します。
時には外敵と闘ったり、逃走をするときもある。
そこで生き残った強い者のみが次の世代へ命を繋げることができる。
つまり、闘ったり、逃げるのが巧みな者が生き残ることができるのだ。
こういった【死線】や【命のやり取り】を疑似体験させることこそ本来のワークアウトそのものなのです。
【スピード】
例えばワークアウトのスピードは『爆発的に』あるいは『加速度的に』速くやらなければいけない。【闘争】や【逃走】を再現して脳に疑似体験させるためだ。
つまりはそういったシュチュエーションで使われるであろう筋肉の動かし方が必要なのだ。
ウエイトが重くなれば実質のスピードはもちろん下がる。
しかし、意識としてはその重量でもできるだけ速度を出すように行う必要がある。
【食事】
人間の体は食べた物で出来ている。そして人間の体はそのほとんどが水とタンパク質でできている。
例えばビルを建てるときにコンクリートがなければビルは建てられない。
つまり筋肉の原料そのものが不足していれば筋肉は大きくできないのだ。
【頻度】
ワークアウトを行って適切な負荷を与えることができれば、筋肉に炎症を起させたり、細かに傷をつけることが出来る。
その筋肉が回復するときに脳が【今よりもっと強く、速くならなければ、、、】と判断をすれば筋繊維が今より太く再生される。
これが筋肉が大きくなる原理だ。
しかし、回復は瞬時に行われるものではなく、時間が必要となる。
その回復の時間を与えず、毎日ワークアウトしてしまえば筋肉は逆に細くなってしまったり、筋繊維ではないコラーゲンなどで穴を埋めて、硬い筋肉になってしまう。
つまり筋肉に回復の時間を十分に与えることもワークアウトの一環なのです。
【フォーム】
『結果が出ない』という人に限って、ワークアウトのフォームが正しくない場合が多い。
例えば腕のワークアウトにしても肘の角度やダンベルの握り方など気をつけるべきことが本当はあるのだが、写真やそういった解説がない動画を見てただ模倣してして、それで間違いがないと考えてしまうから結局、結果に結びつかなかったり、目的とは異なるところが大きくなったりしてしまう。
【体重バランス】
日本ではいわゆる【膝を出さないスクワット】が主流で正しいとされているが、少し段差のあるところから飛び降りてみて欲しい。
膝を出さないスクワットの姿勢、つまり踵に体重が乗った状態で着地すれば転倒してしまうかと思います。
また垂直跳びをする際にかがんで出来るだけ高く飛ぼうと考えたら膝は前に出るはず。
逆に膝を出さないように屈めば高く飛べないばかりか、バランスを崩して転んでしまうこともあるだろう。
つまりこれが物語るのは【膝を出さないスクワット】で鍛えられる筋肉はそういった運動に役立つ筋肉を鍛えるフォームではないということになる。
ちなみに腰と膝の角度を同じにした正しい体重バランスでスクワットを行えば実は膝を痛めることはない。
このスクワットの例のように間違ったフォームや間違った体重バランスでワークアウトしてしまうと実際の運動などに役に立たない筋肉を鍛えることになる。
いわゆる【筋トレで鍛えた筋肉は約に立たない】という話があるが厳密には、【正しいフォームと体重バランスで鍛えなければ~】というほうが正しいだろう。
普段の運動や動きに直結しない筋肉を鍛えていれば結果が出ないのは当然なのです。
筋肉に科学反応を起すためには最低限抑えければこれらの条件が必要である。
そしてワークアウトで結果を出すために脳にスイッチを入れるために重要な行為がある。
脳が反応するスイッチを1瞬でも入れるためのワークアウトとは?
ワークアウトは無酸素運動で、生理学用語で言えば、ATP―CP系(非乳酸系)が主になる、実際には筋肉を反復不可能になるまで短時間で追い込む必要があるので
ATP―CP系(非乳酸系)~乳酸系の運動の中間あたり(30秒から遅くとも45秒)で筋肉を追い込みきれば良い。
・正しいフォーム
・適切な重量(30秒~45秒以内で追い込める重量)
・スピード(無酸素系運動なので)
・体重バランス
ワークアウトにおいては最低限これらの条件を揃える必要があるだろう。
もちろん、前後の栄養管理や頻度の管理も併せて行う必要がある。
そして何よりこういった条件を揃える中で重要なのはワークアウトで【限界を超える】ことだ。数秒でも良いからその状態を再現できれば脳が反応する。
例えば港に防波堤があって、それを越えるような波が来れば危ないのでもっと高い防波堤をつくる必要があるように筋肉も生命の危機を感じるような状態に追い込む事によって初めて
『もっと強い筋力が必要だ』
と反応するのである。
なので【闘争】や【逃走】をイメージさせるような鬼気迫るワークアウトを行う必要があり、それが無酸素系中心の運動なのです。
脳を興奮させるとアドレナリンが分泌され、通常ではセーブされている筋肉のリミッターが解除されます。
その状態になれば限界を超えるワークアウトは再現可能なのです。
(プチ火事場の馬鹿力のようなものです。)
数秒でも良いから限界を超えることが実はワークアウトにとって回数でも重さでもない、とても重要な実践になるのです。
そういった状況を作り出すために、そして条件を揃えるために必要なのは努力でも根性でもなく、そもそも頭を使って考える必要があるのです。
ワークアウトでは出来るだけ筋肥大に必要な条件の理想にどうやって近づけていくか?
そしていかに脳を反応させるか?考えてみる必要があるということです。
文字通りワークアウトで結果を出すためには頭(脳)をつかうことも大事だということなんですね。
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