いまさら聞くのも恥ずかしいんですが、「パンプアップ」って何ですか?
トレーニングをしていると分からない言葉がたくさん出てくるんですが、なかなか分かりにくくて…。
基本的なことかもしれませんけれども、詳しく教えてください!
この記事の目次
トレーニング用語は難解じゃない
「パンプアップ」は、トレーニングを結構やってる人にとっては当たり前の言葉になってるんですけど、トレーニングを始めたばかりの人や、ジムに行ってトレーニングをしたことがない人にとっては一般的にはあまり馴染みのない言葉だと思うんですよね。
ただ単に、トレーニングをしている時に、筋肉が充血してパンパンに膨れ上がることをパンプアップって言うんです。
でも、せっかくですから、パンプアップを何のためにするのかっていうのを説明したいと思います。
まず、トレーニングっていうのは、防衛本能を利用して危険信号を1回送ればいいっていう話はよくしていると思うんですけど、それとパンプアップは別に考えてもらうといいですよね。
目的によって変わるトレーニング
危険信号を1回与えることによって体が反応して、脳に指令を出して、脳が「危険信号があるから筋肉を大きくしなさい」っていう指令をまた体に戻して、それで体が変わっていくんですけれど、あと2つぐらいやらなきゃいけないことがあるんですよ。
ひとつは筋肉の神経を発達させることですね。例えば、足の指は普段使ってないから、思うように動かないですよね。
ただ、足の指って、毎日動かしてればだんだん動けるようになってきて、スゴイ人だと足で絵を描いたりできるようになる。
人間は、使ってないところは神経が発達してないけど、よく使うようになれば神経が発達してきて、自由自在に動かせるようになるんですよ。
筋肉個々の神経を発達させて、筋肉をちゃんとコントロール出来るようにするのが、トレーニングで効果を出すために必要なことなんです。
危険信号を入れてあげるトレーニング、7秒間でマックスを超えることで筋量アップはしますけれど、神経を発達させるために個々の筋肉を自由自在に動かせる訓練の種目と、もうひとつはパンプアップを重視した種目があるんです。
パンプアップで充血させて筋肉をパンパンに膨らませてあげることによって、筋細胞が膨らむわけです。
そうすると、一度膨らんだところまで発達しやすくなるので、それを狙ってパンプアップをしてもらいます。
トレーニングメニューを組み立てる
ですから、最初に重い種目でトレーニングをして、コントロールする種目を1種目ぐらいやって、それからパンプアップさせる。
それで、一通り完璧なトレーニングって形になりますね。
あとは、僕達みたいに、いろんな筋肉に角度を変えて、胸でも上・真ん中・下みたいに変えたりする場合もありますね。
全部をいっぺんに鍛えるベンチプレスのような種目でも、ベンチプレスをやった後にケーブルクロスやダンベルフライなどの細かい種目をやるのは、神経を発達させたり、パンプアップをして発達を促進させるためにやるんですね。
ですから、神経を発達させる種目やパンプアップする種目っていうのは、高重量を使わなくていいんです。
コントロール重視と、パンパンに充血させるのがポイントですから、しっかりとコントロールできる重さであることが重要です。
軽い種目でもやり過ぎはダメ
違うことをちょっと付け足してあげると、より発達が促進するんですよ。
ただし、それもやり過ぎるとオーバートレーニングになって、筋肉が細くなってしまいます。例えば3セットで最後の1セットでマックスを超えるようなトレーニングをしたら、その後はケーブルクロスなどの細かい種目でパンプと神経を発達させる。
せいぜい2種目を2セットぐらいで十分です。「パンパンに張らせておしまい」って感じですね。
その時に、張らせながら筋肉のコントロールもしっかりしてあげて、神経も発達させてあげるっていうのが出来ると、より発達しやすくなります。
神経が発達することによって、により良いトレーニングができますし、パンプアップすることで発達のきっかけを作ってあげることができるので、この2つは全然違った種目という感覚で考えてもらうといいですね。
ですから、重い種目と軽い種目って感じになるんですけど、軽い種目をやる時はパンプアップが目的だったり、神経を発達させるのが目的なので、限界を超える重さを使わなくても見合った効果が出てくるってことなんですね。
やりたいところで止めるジレンマ
プラスアルファくらいの気持ちでやっていくといいですね。やり過ぎたら細くなるので、パンプアップの種目を2時間とかやっちゃダメですよ。
トレーニングの最大のポイントは、「やりたいところを止める」ですからね。トレーニングっていうのは、やりたくないのを無理してやるんじゃなくて、もっとやりたいのをやらないように我慢するのが難しい。
トレーニングが正しくできていれば、アドレナリンが出てくる。アドレナリンには中毒性があるのでまた欲しくなるし、一度トレーニングをしてガツンとアドレナリンが出ると、興奮して面白いんで、どんどんやりたくなるんです。
でも、そこを我慢して潔く止めるのがトレーニング効果を高めるポイントなのです。
初めのうちは、「トレーニングって嫌だな」と思っていても、正しくやるとアドレナリンが出てきてハマってしまう。
そうなると、「早く終わらせたくないけど、早く終わらせなきゃいけない」っていうのが辛くなってきたりするんですよね。
そういう時には、パンプアップを適度にやって、トレーニングを終わらせる。そういう組み立てでさらに筋肉を発達させてほしいですね。
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