この【質問対談】のコーナーでは、北島達也のYoutubeやメルマガの読者から寄せられた“具体的”“基本的”“素朴な”質問に、対談形式で答えていきます!
この記事の目次
このお尻、なんとかしたい!
<聞き手> 体のパーツをなんとかしたい、という質問がたくさん寄せられています。
『お尻から太ももにかけて引き締めるには、デッドリフトとスクワットのどちらが効果的でしょうか?』という質問をいただいています。
< 北島 > お尻を引き締めるには、デッドリフトの方がターゲットを絞れますね。
特にお尻を上げたい場合は、中殿筋という腰のすぐ下の筋肉を狙います。
スタックレッグデッドリフトといって、膝をまっすぐ伸ばしたまま狭い幅でバーベルを引き上げるという運動があるんですけど、これをつま先重心でやる。
踵重心でやると逆にお尻が垂れてしまうので気をつけてください。
スタックレッグデッドリフトを取り入れると、中殿筋といわれるお尻の上の方に効くので、ヒップアップにはいいと思いますね。
お尻を上げるのに大殿筋をターゲットにしようとして、ガニ股で深くしゃがみ込むスクワットをやった方がいいと思っている人が多いようですが、大殿筋だけ発達すると、お尻が縦長になって垂れ下がって見えます。
中殿筋がしっかりと発達した上で大殿筋があればバランスが取れますが、中殿筋が過剰発達している日本人はまずいません。
中殿筋のワークアウトでも、当然大殿筋にも刺激が入るので、中殿筋だけをターゲットにするぐらいがちょうどいいと思いますね。
ですから、スタックレッグデッドリフトが一番効果的ですね。
きれいな脚の作り方
<聞き手> 今度は脚に関する質問ですね。『内転筋を鍛えると、足を細く引き締め、きれいにすることが出来るのでしょうか?』とのことです。
< 北島 > 内転筋は腿の内側の筋肉ですけど、内転筋を鍛えるときれいに見えるとかではなくて、全体のバランスを整えることが大事です。
全体のバランスを整えるのに、最初からボディビルダーのように細かく角度を気にしても意味がないんです。
ある程度の筋肉がついてから、足りないところを補う種目が増えていく感じです。
スクワットやデッドリフトの基本種目をつま先内側重心でやることによってきれいな脚のラインができるので、まずは体重バランスをきっちり考えてください。
体重バランスが整った状態でスクワットをやって、内転筋が足りないと思ったらそこを鍛えるワークアウトをプラスする。
まず大事なのは、つま先内側重心でしっかり体重バランスをとってワークアウトすることです。
なで肩コンプレッスクは解消できる?
<聞き手> これは僕も悩んだ質問ですね。『なで肩は筋肉でごまかせますか?』という質問です。
< 北島 > そもそも、筋肉を鍛える理由が、自分の体のコンプレックスを解消するためですよね。
ですから、どんな体型でもある程度は改善できますよ。
例えば美容師が髪を切る時には、「顔の輪郭をきれいに見せるには、どこをどう切るか」を考えます。
目の錯覚を使って、丸顔の人をすっきり見せたり、顔が長すぎる人をちょうどいい長さに見せたりするわけですが、筋肉のつけ方もそれと全く同じですね。
「どこが大事か?」ということだけなんです。
なで肩を解消するには、僧帽筋を過剰発達させずに、三角筋という肩の筋肉を多くつける。
特にリア、サイド、フロント全部にしっかりつけることで、全体的に肩が丸くなって、なで肩に見えなくなります。
ただ気をつけて欲しいのは、踵体重でやると僧帽筋が伸びた状態になるので、三角筋に効かなくなることです。
踵体重でやると、三角筋には入らず僧帽筋に入ってしまうので、どんどんなで肩が強調されます。
コンプレックスは体重バランスでつぶせ!
< 北島 > つま先重心のしっかりした姿勢で肩のワークアウトをするとなで肩が解消できますし、ちょっとなで肩気味のほうが、筋肉がついた時にかえってカッコ良く見えたりするんですよ。アーノルド・シュワルツネッガーも、もともとなで肩ですからね。
なで肩のほうが筋肉の形をデザインしやすいと考えれば、「なで肩=カッコ悪い」ではなくなる可能性があります。
筋肉がついて逆三角形になると、いかり肩に見えたり、力んでいるみたいに見えたりして、カッコ良く見えない人も中にはいますから。
なで肩に関わらず、体型のコンプレックスを解消するためにワークアウトを続けるのが一番正しい方法ですよ。
ただやるんじゃなくて、「こういう体型になりたい」「こういう体型になるためにはどこに筋肉をつければいいか」を見つけて、その筋肉を発達させるにはどの種目がいいかを考えてやるのがワークアウトの本来のやり方ですからね。
そして、体重バランスはいつでも「つま先内側重心」です。
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