北島さんは、「トレーニングでスポーツのパフォーマンスが上がる」と言いますが、本当に上がるのでしょうか?
僕の周りではそういう話は聞かないし、「トレーニングをしている」と人に言うと、バカにしたような目で見られます。
この記事の目次
かっこ悪いから流行らない
ウエイトトレーニングでスポーツのパフォーマンスが上がるは当然のことなんです。
逆に、ウエイトトレーニングでパフォーマンスが上がらないなんて言っているのは、日本ぐらいですよ。
世界中どこに行っても、ウエイトトレーニングはスポーツのパフォーマンスを上げるために必要な運動方法の一つと認識されていて、スポーツ選手は当たり前のように必ず取り入れています。
メジャーリーガーやプロバスケット選手、オリンピックの短距離走の選手、格闘技の選手もなんかもやってますね。
ウエイトトレーニングをやっていない選手は、世界のトップクラスではまずいないですよ。
競技によっては、持久系のマラソンなんかだとやってない選手もいるでしょうけども。ジャンプ力などの瞬間的な力が必要なものや俊敏性については、ウエイトトレーニングは欠かせないですね。
日本でウエイトトレーニングがスポーツにあまり活かされていないのは、教え方が最大の原因なんですよ。
日本では、ウエイトトレーニングをゆっくりやれと言うことが多いですよね、そして、スクワットなんかを踵重心でやらせてしまう。
これをやらせることによって、スポーツには全く役に立たない体になって、しかもスタイルが悪くなってしまう。ですから、ウエイトトレーニングが流行らないなんです。
仔牛がトレーニング器具?
そもそもウエイトトレーニングは、ギリシアの兵士が身体能力を高めるために、仔牛を背負って歩いたことから始まったんです。
仔牛ですからどんどん成長して、どんどん重くなってくるわけですよね。どんどん重さが増えていくので、兵士の体も鍛えられて、身体能力が上がったってことなんですよ。
歩くのに必要な筋肉を鍛えるために担いで歩いたということは、ジャンプ力を鍛えるにはジャンプをする姿勢でウエイトをかけなきゃ意味がない。
そのためのトレーニングですよね。ジャンプする姿勢に負荷をかけてあげれば、ただジャンプするよりもジャンプ力が上がる。
それが元々のウエイトトレーニングの考え方なんです。
想像してほしいんですけど、スポーツで走ったりジャンプしたり、投げたりパンチしたりのアクションをするときに、踵に重心が入ったままのことがあるかっていう話なんですよ。
むしろ、つま先重心にしておかないと、反応が遅れるイメージがありますね。
踵体重で跳べるか?
人間がアクションを起こす時には、必ずつま先の内側に重心がかかるんです。
それなのに踵の外側に重心をかけたら、運動では全く使わない筋肉を使うことになるんですよ。
人間が二足歩行で立っていられるのは、ジャイロシステムでバランスが取れているから立てるわけですよね。
ですから、踵に重心をかけることによって、全てのバランスの取り方が変わって、全く違う筋肉を使うことになるんです。
同じ上下運動、スクワットの屈伸運動でも、踵に重心を置くのとつま先に重心を置くのでは、全く違うところの筋肉を使うわけなんですよ。
そうすると、走ったりパンチを打ったりする時に使わない筋肉だけが発達してしまうわけです。
ですから、踵重心でウエイトトレーニングをすると、ただ体重が増えて動きが鈍くなるっていう当然なんです。
つま先重心で、しかも瞬間的に重力に逆らうようなスピード感で速くやろうとすれば、当然重りを背負ったままジャンプをしようとするのと同じようなことになるので、ジャンプ力がついたり脚が速くなったりパンチ力が増したりするわけなんですよ。
ウエイトトレーニングの先にスポーツがある
日本でウエイトトレーニングがスポーツに役に立たないって言われてしまうのは、体重バランスがスポーツと全く違うからなんです。
踵重心で、つま先より膝が前に出ないようにスクワットを行った方がいいと言う人いますけども、つま先より膝が前に出ないことを意識することによって、踵重心に矯正される場合がかなり強いので、結局は指導方法が悪いわけですよ。
さらにそれがゆっくりとなると、全く神経の使い方も違ってきます。
ゆっくりとした動きで踵重心でウエイトトレーニングをやっていれば、当然それはスポーツに役に立たないですね。
スポーツに役に立たないだけではなく、スポーツに役に立たないところについている筋肉は、人間が本能的に美しいと感じないんですよ。
「不細工」と捉えるわけです。結局、身体能力が低ければ、異性としては「対象外」になるわけですし、同性としても脅威じゃなくなるわけですね。
それに比べて、身体能力が高い位置に筋肉がついていれば、異性としては魅力的に感じるし、同性としては脅威に感じる。だからかっこいいと思うわけですよ。
つまり、かっこいい体の筋肉バランスと、スポーツに役に立つ筋肉バランスは同じなんですよ。
そうなると、かっこいい体を目指すために、体重バランスはスポーツのアクションを起こす時と同じでなければいけない。
例えば、スクワットは垂直跳びでしゃがんだ時の体重バランスでやれば間違いがないですよね。
つま先重心で立った時と同じバランスでワークアウトすれば、スポーツに役に立ちますし、スタイルも良く見えてかっこいい体になりますね。
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