ワークアウトを行う時、つま先重心の体重バランスやフォームの大切さは今や常識になり、多くの人にも理解されています。
それにもかかわらず「長年の習慣のせいか、追い込む(集中する)と、どうしても無意識にかかと重心でのワークアウトになってしまう!」といった経験が無かったでしょうか?
フォームを最後まで崩さずに、つま先重心のままワークアウトを終わらせるには、どの筋肉のワークアウトか?と意識すること、またその筋肉の収縮の感覚を感じとりながら行うワークアウトこそが上達の極意なのです。
世界のトップで戦っている人が行っている正しいワークアウトって?と、DVDなどの動画を見ても、実際のワークアウトの様子を観察しても、見ただけでは分からないのが意識と感覚です。
しかしこの意識と感覚が理解でき実践していくと、あなたのワークアウトは今まで以上に楽しく、無駄なく効率アップになるのです。
では、そのなるほど納得のワークアウト上達の極意をこれからお伝えしていきます。
そしてそれは、脳のスイッチをONにする方法でもあります。
この記事の目次
人間の自然な働き
我々、人間という生き物は仕事の効率を上げるために、脳が無意識のうちに目的に合わせた最適な方法を選択していく、という自然の流れになっています。
例えばダンベルカールのワークアウトに置き換えると、つま先重心で始めたはずが、何も意識をせずに追い込み、集中していくうちに、気付いた時にはかかと重心になっていた・・という現象が起こるのです。
これはあなたの習慣のせいでは無く、人間本来の脳が仕事の効率を上げる最適な方法を選択するという自然な働きなのです。
ワークアウトによって筋肉に負荷が掛かり、筋肉の疲労を感じた脳は、ダンベルカールを持ち上げるという仕事の目的を果たそうとして、その負荷を筋肉は使わないで効率よく持ち上げようと指令を送り、かかと重心になったり、反動を付けたりしてしまうという脳の自然な働きです。
それでは世界のトップのような正しいワークアウトは、どのように行えばフォームを崩さず、かつ追い込みをかけ、最後までつま先重心のワークアウトが出来るのだろうか?
という疑問に上腕二頭筋をダンベルカールでワークアウトする場合を例に解説しいていきます。
見えない意識と感覚
上腕二頭筋をダンベルカールでワークアウトする時、ここで注目して頂きたいのが、意識と感覚です。
意識にしても、感覚にしても目に見えるものではないので、『こんな感じかな?』から『あっ、グッと効いてきたこの感じだ!』と感じる瞬間を見逃さないように、上腕二頭筋がグッと収縮している感じに神経を集中させていきます。
まず正しい体重バランスを整えます。つま先重心の正しいフォームはあくまでも目的の筋肉の動きを意識したり、筋肉の伸縮感覚を感じ取るためのガイドラインとなります。
正しいフォームを整えたら、ダンベルカールを始めますが、この時、上腕二頭筋の筋肉がどのように使われているか、筋肉にどのように効いているか、を意識してそのターゲットとなる筋肉がグッと収縮してくる感覚をしっかりと感じとりながら行います。
そしてさらにターゲットとなる筋肉に効いてくる感覚に神経を集中させていくと、ダンベルカールを行う手が勝手に上がってくる感覚になって来るのです。
手が勝手に上がってくる感覚になったら、速く縮めることを意識し、さらにグッと効いてくる感覚になるまでスピードアップをして追い込み、筋肉に「これでもか!」とガッチガチに固めるところまで集中して、ガッチガチで動かなくなったら終了。
この意識と感覚の中で行うワークアウトが出来て、初めて本来の正しいワークアウトをしたと言えるのです。
最初から最後まで「上腕二頭筋を鍛える」と、脳が意識したワークアウトは脳の目的が明確になり、「ダンベルカールを沢山持ち上げる」が目的の時のように、かかと重心になったり、大きく振り回して持ち上げてしまうという事が無くなります。
要するに世界のトップのワークアウトは、毎回始める前にどこの筋肉を意識したワークアウトなのか?最初から最後まで目的を明確に、常に筋肉の使い方や動きを意識し、その時々の効いてくる感覚に神経を深く集中させながら行っているので、見ただけでは理解出来ないものなのです。
意識を神経に集中して脳のスイッチはON!
上腕二頭筋をダンベルカールで太く、大きくするという目的に焦点を置き、その上腕二頭筋をどれだけ追い込みをかけて使い切るか!と目的を明確化して行う、脳への神経伝達まで意識を集中させたワークアウトの結果はあきらかに違いが出てきます。
常に目的を絞り込み、明確化する事で、脳はその目的を達成する為にどうしたらいいか?と指令を出すものなのです。
つまり仕事の効率を上げるために、最速、最短の方法を選択して、目的を達成するための手段を脳が選び出していくので、意識が深ければ深いほど、神経が集中して上級レベルのワークアウトになるわけです。
上級レベルになると種目数やセット数を増やすことは意識せずに、ターゲットとなる筋肉へのアプローチを、最速、最短にパンプアップさせて限界まで追い込み、ガッチガチまで固まったら終了する!これが正しいワークアウトと言えるのです。
そして意識や感覚を集中して脳への神経伝達を行うことで脳のスイッチはONに、目的を達成する為のブレのないゴールへと導いてくれるのです。
まとめ
つま先重心の体重バランスや、正しいフォームなどを整えることは重要です。基礎がしっかり出来ていればその先の、目的が明確なワークアウトへの誘導となります。しかしあくまでも正しいフォームは、目的の筋肉の動きを意識したり、筋肉の伸縮感覚を感じ取るためのガイドラインであるのです。
基礎ができさらに上達して行くためには、最初から最後まで目的はどの筋肉を鍛えることか、と脳に意識的に目的を明確化させ、深い意識でどの部分を大きく太く鍛えるのが目的のワークアウトなのか、と神経を集中していくことが大切です。
その瞬間ごとに筋肉に効いていく感覚はどのような感じなのか、を感じ取りながら深めていくことが上級のワークアウトです。
ターゲットである筋肉部位を決め、意識と感覚を深めたワークアウトを行うと、脳は仕事効率を上げるために最善な方法を選択をして、あなたが思い描く肉体へと進化していく。これが脳のスイツチが入った状態のワークアウト上達の極意!になります。
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