「筋肉を太くするとスピードが落ちる」
ちまたではそう噂されていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
今回は筋肉の太さとスピードの関係についてお話ししていきます。
この記事の目次
筋肉を太くすると本当にスピードが落ちるのか?
筋肉の太さとスピードの関係について説明する前に、一つ例を出しましょう。
100mの短距離選手とマラソン選手の体型を想像してみてください。
短距離選手と言えば筋肉ムキムキです。
足の筋肉の量は普通の人と比べ物になりません。
マラソン選手と言えばシュッとした体型の方が多いです。
足も腕も胴体も全体的に細いです。
また、どちらの選手の方が瞬間的に速い速度を出すことができるでしょうか?
当然、100mの短距離選手です。
短距離選手の方がマラソン選手よりも筋肉は太いです。
このことからわかりますが筋肉を太くする方が瞬間的なパワーが大きくなりスピードも速くなるのです。
ただし瞬間的なパワーは短距離選手の方が上回りますが持久力ではマラソン選手の方が上回ります。
なぜなのでしょうか、理由を説明していきます。
筋肉は2種類に分けることができる!?
太くなる筋肉=速筋
多くの方が勘違いしていることですが太くなる筋肉には名前がついています。
その名も速筋です。
速筋は漢字からわかるように速い筋肉です。
さらに筋トレをして太くなるのはこの速筋です。
つまり、筋肉が太くなるという事は速筋が増えているという事なので当然スピードも上がります。
短距離選手の足が太くたくましいのはスピードを出すためだったんです。
太くなりにくい筋肉=遅筋
マラソン選手は体全体がシュッとしてます。
なぜならマラソン選手に必要なのは瞬間的なパワーではなく長時間は知り続ける持久力だからです。
速筋を鍛えることで瞬間的なパワーを高めることができます。
ですが、持久力を高めることはできません。
持久力を高めるために鍛えなければならないのは遅筋という筋肉です。
遅筋は太くなりにくい筋肉なのです。
なので、遅筋が発達しているマラソン選手は体が全体的にシュッとしているのです。
迷信は日本人のルーツに関係していた!?
われわれ日本人は筋肉を太くするとスピードが落ちるとよく言われます。
ですが、勘違いしないでもらいたいことがあります。
先ほども話しましたが、筋肉をつければスピードは上がります。
それなのに、どうして日本人はスピードが遅くなると言われるのでしょうか。
これには、日本人の体形が関係していました。
日本人はもともと農耕民族
われわれ日本人は大昔から農作業をして生活をしていました。
農作業をしていた日本人は欧米人などと違い骨盤が後傾していました。
このため体重バランスが欧米人より悪いのです。
この状態で筋トレを行えば普段使わないような筋肉が発達してしまいます。
普段使わない筋肉を太くしたところでそれはただの重りでしかありません。
また体の動きがおかしくなってスピードが落ちるのは当然です。
なので正しい方法で筋トレをしなければなりません。
欧米人は狩猟民族
欧米人は筋トレをすればかっこいい体になり、動きも早くなります。
この違いはどこから生まれるのでしょう。
欧米人はもともと狩猟民族でした。
彼らは素早い動きをする必要がありました。
そのため速筋をより発達させやすい体になっています。
そんな彼らが筋トレをすれば当然必要な筋肉が発達してくれます。
変なトレーニングをしない限り、普段使わない筋肉が発達するという事はあまりないのです。
だから、欧米人はかっこいい体型でありながら、素早い動きも持つことができるのです。
農耕民族から狩猟民族のバランスに変える
おかしなところに筋肉がついてしまう農耕民増の体重バランスから、使える筋肉が発達する狩猟民族の体重バランスに変える事でスピードを維持しつつかっこいい体になることができます。
まとめ
日本人がスピードを上げるためには筋肉をつける必要があります。
ただ、むやみやたらと筋肉をつけるのではなく、狩猟民族の体重バランスで筋トレを行う必要があります。
動きを早くするうえで重要なのは体重バランスを見直すことと、より重いものでよりスピーディにトレーニングすることです。
今回の記事を参考にアスリートとしてさらなる飛躍を目指してくださいね。
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