私はパワー重視のトレーニングジムに通っていますが、種目をやる順番に悩んでいます。
フラットベンチプレスの反応が良くないので、1種目にインクラインベンチをしています。
ただ、ジムで1種目にインクラインベンチをしているのは私だけで自信が持てません。
1種目にインクラインベンチを持ってきても胸は大きくなりますか?アドバイスをお願いします!
この記事の目次
筋肉の太さと持ち上げる重さは無関係
「パワー重視のジム」というのが、パワーリフティングをやっている人が多いジムなのか、ただ単に重さを競っている人が多いジムなのか、わからないんですけど…。
基本的に筋肉をつける目的でワークアウトするのと、パワーリフティングのようにベンチプレスが何kg上がるかという競技のためにやっているワークアウトは、真逆になるんですね。同じものを使っているので似ているように見えますが、実は正反対です。
筋肉を発達させるための手段としてワークアウトを行う場合は、怪我のリスクも避けたいですし、より体を大きくしたいので出来る限り軽いウエイトで、ピンポイントで筋肉を使い、収縮を速くして、なるべく筋肉に与える負荷を多くするわけです。
使っているウエイトが軽くても、筋肉にかかる負荷はより強いものにした方がいいワークアウトになるわけです。
それに対して、何kg上がるかという競技になると、なるべく筋肉を使わないで重さを上げること考えなければいけないので、小さい筋肉でも重いものを持てるようにしたいわけですよ。
仕事効率を上げて、いかに上がらないところをクリアして上げ切るか、上げるスピード感も重力に一番逆らわないように、など筋肉を使わなくても上がる方法を考えないと、同じ体重の中で持ち上げることが出来ないので、狙っているとこが間逆なんですよね。
ですから、重さを競う人たちと筋肉を付けたい人たちのワークアウト方法は、まったく違って当然なんですよ。
器具は同じでも目的が違う
たまにパワーリフターとボディビルダーの両方をやっている人もいますけども、多分、両方やるのが好きなんでしょうね。
でも、基本的に日本人ではパワーリフターとボディビルダーははっきり分かれているし、アメリカでも当然分かれていますね。
レベルが上がれば上がるほど分かれていくものなんです。
とにかく重いものを扱うのはリスクになるので、なるべく避けたいですね。
初心者のうちは重いものにチャレンジしてもいいですよ。ただ、100kg、150kgと上がるようになると怪我の繰り返しになります。
両方を一緒に考えてしまうと、パワーリフティングでベンチプレスを世界一上げる人より、ボディビルダーの世界チャンピオンの方が胸の筋肉があるので、ボディビルの世界チャンピォンになる時に、パワーリフティングの記録を超えなきゃいけないことになるわけですよね。
そうすると、怪我が多くなって無理じゃないかということになるわけです。
ですから、怪我を避けるためにも、なるべくピンポイントに効かせて扱う重量を軽くしたり、スピードを上げて軽いもので負荷をかけたり、という真逆の方向にレベルが上がれば上がるほどなっていくんですよね。
ですから、重さを上げることを重視している人と、筋肉を付けたい人は違って当然なので、そこは気にしなくて結構です。
種目としてのポテンシャル
胸のワークアウトとしてベンチプレスをやっても胸に効かないというのは、必ず何かしら欠点がありますね。
ちゃんとしたフォームでやれば必ず効果が出るものなので、もう一度その辺はしっかり勉強し直してください。
ダンベルインクラインベンチから始めるということですけど、上級者になればダンベルインクラインベンチしかやらずに、フラットベンチを除く場合もあるんですよね。
僕も一時期アメリカにいた時は、フラットベンチは一切やっていなかったですね。
最初は胸の下のラインを付けたくてフラットベンチをやりたくなると思うんですけど、だんだん下ばかりに筋肉がついてきて、上のボリュームが足りなくなる場合が多いんですよね。
ですから、インクラインから始めるということはよくあるので、特にインクラインから始めちゃいけないとことはないですね。
ただ、初心者が早く筋量を増やすには、正しい方法で効かせられるのであれば、ダンベルインクラインよりもバーベルのフラットベンチの方が速く太くするポテンシャルは持っています。
出来ればベンチプレスの方法をしっかりと覚えた上で、上級者になったらダンベルプレスからベンチプレスへ移行した方が効果は高いと思いますね。
でも、ダンベルプレスからやることも間違いではないですよ。
ジム選びと自衛策
特に初心者の場合、フラットベンチは非常に高い効果を出せます。
最初に筋量をドカンと付けたいのであれば、フラットベンチの正しい方法を覚えるのは近道になりますね。
ダンベルベンチプレスもいい種目ですけど、体力をかなり使うので、最初に筋量をドカンと上げるのには向いている種目ではないですね。
同じ重さを上げるにしても、結構疲れる種目ですね。
あと、重くしていくとダンベルが足りなくなることが出てきやすい種目です。
ダンベルが揃った設備の整ったジムなら大丈夫なんですが、その辺のスポーツクラブだと、「1、2年やったら重さが足りない」ということになると思うんです。
ですから、フラットベンチのテクニックは覚えておいた方がいいですね。
重さが足りなければダンベルベンチプレスを工夫して、ある程度まではいけるんですけど、本当に20kgまでしかないジムもあります。
そうなると、あっという間に筋肉のパワーの方が増えちゃって足りなくなるので、インクラインベンチプレスやフラットベンチプレス、バーベルがあればバーベルを使った方法を、テクニックを磨いて効かせられるように覚えたほうがより早く筋肉が大きくなると思いますね。
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